傘と文化との関係

子どもも大人も楽しめる!雨を歌った童謡セレクション

雨が出てくる童謡を教えて

雨を目の前にした時、思わず口ずさんでしまう歌はありますか?
最新のヒット曲や推しの歌、懐かしい歌などいろいろあるかと思いますが、童謡を歌う方もいるのではないでしょうか。
「三つ子の魂百まで」ではありませんが、小さいころに覚えたことは意外に忘れないモノです。
今回は雨がテーマとなっている童謡を紹介します。

雨 作詞 北原白秋/作曲 弘田竜太郎


歌詞 

雨の日に外で遊べず、傘もなく下駄も壊れてしまった子どもが、仕方なく家の中で折り紙や人形遊びをして過ごす姿を描いています。
外では小さな雉子が鳴き、寒そうに見える姿に思いを寄せる場面もあり、子どもの素直な心と自然へのやさしいまなざしが伝わってきます。
雨の日の少しの寂しさと、工夫して楽しむ温かさを感じさせる童謡です。

虹のむこうに 作詞・作曲:坂田修


歌詞 

雨が上がり、お日さまが顔を出したら、青い空の向こうに虹がかかっていたよ。
さあ、虹の向こうへ、私たちの夢を探しに行こう。
手をつなげば元気が湧いて、まるで魔法みたいにどこへでも行けそう。
まわりのみんなを呼びかけ、つないだ手に暖かさと希望が伝わる。
虹のように明るく、前向きになれる歌です。

かたつむり 作詞・作曲:文部省唱歌


歌詞 

でんでんむしむしとかたつむり。どこに隠れているのかな?
つのや槍を出して、頭も出して出ておいでと呼びかけます。
次にめだまはどこ?と続き、同じように触角や頭や目を見せてほしいという優しい問いかけの歌です。
子どもたちがかたつむりに親しみを持ちながら、体の部分に関心を向ける、ほのぼのとした雰囲気が伝わってきます。
ユーモラスな擬人化と観察の楽しさが詰まった童謡です。

雨ふり水族館 作詞:新沢としひこ/作曲:中川ひろたか


歌詞 

雨が降る町は、まるで不思議な水族館みたい。
人や車が魚に見えてきて、赤い長靴や黄色いレインコートが、ビルの窓に映る魚たちのステージみたいに感じられる。
君の傘も僕の傘も、小舟になって雨の中をくるくる舞うよう。
スキップしたりステップを踏んだりしながら、まるで海の底をすべるように夢の時間が広がる―そんな、雨の日だからこそのファンタジーが優しく描かれた歌です。

あまだれぽったん 作詞:杉山寿子/作曲:一宮道子


歌詞 

雨のしずくが「ポッタン、ポッタンタン」と並んで落ちてくる様子を、リズムの言葉だけでやさしく表現した手遊び歌です。
「つぎつぎ ならんで ポッタンタン」「ポッタン コロコロ どこへいく」と繰り返し楽しみながら、雨粒がころころと動くイメージがふくらみます。
梅雨のしっとりした空気の中で、子どもとほっこり一緒にリズムを刻む時間を育む、ほのぼのとした一曲です。

あめふり 作詞:北原白秋/作曲:中山晋平


歌詞 

雨の日、傘をさしたお母さんがお迎えに来てくれて、子どもはうれしそうに「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン」と喜びのリズムを口ずさみます。
途中、雨でずぶ濡れになった子を見つけると、「僕の傘を貸してあげようか」と優しく声をかけ、自分はお母さんと一緒に傘の中へ収まります。
あたたかい気持ちと思いやりが広がる素朴で愛らしい童謡です。

だから雨ふり 作詞:新沢としひこ/作曲:中川ひろたか


歌詞 

昨日、緑のカエルは大きな葉っぱの陰で、ずっと続く晴天に困っていたのか、そらに「雨が降ってほしい」とお願いしました。
隣のアジサイも、「そろそろ咲きたい」と空に願い、だから今日は雨が降っています。
ホコリまみれの黄色い長靴も、新鮮な空気を吸いたいと願ったから、今日の雨。
みんなの小さな願いが重なって、今日はだから雨ふり、そんな柔らかで思いやりに満ちた歌です。

あめふりくまのこ 作詞:鶴見正夫/作曲:湯山昭


歌詞 

小山に雨が降り、地面に流れて小川ができると、小熊はその水たまりを川だと思い込み、魚が泳いでいるのではないかとワクワクします。
しかし、魚は見当たらず、でも「いるかもしれない」と想像しながら、雨の中での楽しさや自然の不思議を感じる心温まる歌です。

かえるの合唱 日本語訳詞:岡本敏明/作曲:ドイツ民謡


歌詞 

歌詞は、カエルたちが「クワ クワ クワ クワ」「ケケケケ ケケケケ」と楽しげに鳴く様子を繰り返しながら表現しています。
そのリズムと音の響きが、まるでカエルたちの合唱のように感じられます。
この歌は、自然の中でのカエルたちの賑やかな声を想像させ、聴く人々に楽しい気持ちをもたらします。

雨の遊園地 作詞:谷内六郎/作曲:中村八大


歌詞 

歌詞では、雨にぬれた遊園地の木立やブランコ、メリーゴーランド、ベンチが描かれ、ねずみ色の世界が広がります。
その中で、ひとりぼっちの子雀と女の子が傘の中でお話し、白いレインシューズに光るしずくが涙のように輝く情景が描かれています。
雨の日の静かな遊園地の情景と、ひとりぼっちの寂しさが優しく表現された歌です。

てるてる坊主 作詞:浅原鏡村/作曲:中山晋平


歌詞 

雨の日に外で遊べない子どもたちが、晴れることを願って作る小さな人形の歌です。
白い布で作られた坊主に、晴れを願う気持ちを込めて「てるてる坊主、てる坊主」と繰り返し歌います。
その後、「あした天気にしておくれ」とお願いし、晴れたらお礼に飾るという習慣が歌詞に表れています。
子どもたちの純粋な願いと、雨の日の過ごし方が優しく描かれた、心温まる童謡です。

にじのオーケストラ 作詞:ささぐちゆう/作曲:佐藤五魚


歌詞 

虹の美しさとその背後に広がる自然の調和を歌っています。
歌詞では、虹が架かる空を舞台に、さまざまな楽器の音が響き渡り、自然界の音楽が奏でられる様子が描かれています。
この歌は、虹の色と音が一体となった幻想的な世界を表現しており、聴く人々に夢と希望を与えるような、心温まるメロディが特徴です。

ながぐつマーチ 作詞:上坪マヤ/作曲:峯陽


歌詞 

歌詞では、長靴を履いて水たまりの中を「ドンドン」「ガボガボ」と楽しく歩く様子が描かれています。
泥んこ道でもへっちゃらで、雨の日でも元気に遊ぶ子どもの姿が、リズムに乗って軽やかに表現されています。
この歌は、雨の日の楽しさや、長靴を履いて冒険するワクワク感を感じさせてくれます。

にじ 作詞:新沢としひこ/作曲:中川ひろたか


歌詞 

雨上がりの虹を通じて希望と明日への明るい気持ちを歌っています。
歌詞では、庭のシャベルや洗濯物、遠足の延期など、雨で濡れた日常の出来事が描かれ、くしゃみをひとつして雲が流れ、光が差し込むと、空に虹がかかります。
その虹を見上げることで、気分も晴れ、明日がきっといい天気になると感じさせてくれる、心温まる歌です。

雨降りお月さん 作詞:野口雨情/作曲:中山晋平


歌詞 

この歌は、雨の日にお月さまが雲の陰に隠れている様子を描いています。
歌詞では、お月さまが雲の陰からひとりで傘をさしてお嫁に行くという情景が表現されており、雨の中でもお月さまが静かに旅立つ姿が描かれています。
この歌は、雨の日の静けさとお月さまの神秘的な美しさを感じさせてくれる、優しいメロディの童謡です。

ニャニュニョの天気予報 作詞:小黒恵子/作曲:宇野誠一郎


歌詞 

歌詞では、猫のしぐさを観察して天気を予想します。
たとえば、猫がしっぽを立てると晴れ、爪を研ぐと曇り、顔を洗うと雨が降るといった具合です。
この歌は、猫の行動を通じて天気を学ぶ楽しさを伝え、リズムに合わせて歌うことで、子どもたちの興味を引きます。
また、猫の鳴き声やしぐさを真似しながら歌うことで、親子で楽しいひとときを過ごせます。

蛙の笛 作詞:斎藤信夫/作曲:海沼 實


歌詞 

月夜の田んぼで、カエルの鳴き声が「コロロ コロロ」と響き渡り、それがまるで銀の笛のように聞こえます。
その音色は、眠くなるほど心地よく、まるでカエルの子守唄のようです。
夜が更けると、お月さまもその音色に包まれて、夢の世界へと誘われているようです。
この歌は、自然の静けさと美しさ、そしてカエルたちの優しい歌声を感じさせてくれる、心温まる作品です。

蛙の夜まわり 作詞:野口雨情/作曲:中山晋平


歌詞 

カエルたちが夜の田んぼで元気に鳴きながら見回りをする様子を描いています。
歌詞は「ガッコ ガッコ ゲッコ ピョン ピョン」といったカエルの鳴き声や動きの擬音で構成され、リズミカルで楽しい雰囲気を醸し出しています。
寝坊したカエルも慌てて起き、ラッパを吹きながら夜通し見回りを続ける姿が描かれています。
この歌は、カエルたちの活発な夜の活動を通じて、自然の生命力や夜の静けさを感じさせてくれる作品です。

ピッシャンポン ゆきちゃん、ワンワン、うーたん、クックー

ピッシャンポン ゆきちゃん、ワンワン、うーたん、クックー 作詞:さねよしいさ子 作曲:さねよしいさ子・西田マサラ
歌詞 

雨が降ると、みんなが長靴を履いて水たまりを「ピチャン!ポチャン!」と跳ねながら歩きます。
ワンワンやうーたん、カエルたちも傘をさして「ポロン パラン ポロン」と音を立て、みんなで楽しく歌いながら歩きます。
雨の日でも元気に遊ぶ様子が描かれ、子どもたちに雨の日の楽しさを伝えてくれる、明るくリズミカルな歌です。

まとめ

今回は、雨をテーマにした童謡を19曲紹介しました。
まだまだ他にもあると思いますので、ぜひこんな曲もあるよ、と傘全集宛に連絡ください。
お待ちしています。