傘は価格から品質を見るのが結構難しいアイテムです。
なぜかと申しますと、傘は生地、骨、手元、その他パーツが、様々な異なった素材から構成されているからです。
例えば洋服を買う場合、縫製の質と生地の質を見れば(デザインは別として)その製品が良いかどうかはかなり分かります。文房具のはさみを買う場合、留め金の精度と二枚の金属のすれ具合を確認すれば良いものかどうか判別がつきます。家具の椅子を買う場合、接合部分の組合具合と板材の質を見れば、といった具合に単一に近い素材で構成されたものは品質確認がしやすい訳です。
ところが傘の場合、肌に触れるわけではない生地の質感や長年使用してみないと分かりにくい骨の強度、デザイン性か手触りかなどを勘案しないと答えが出ない手元の品質などややこしい条件がとても多いです。
そして、当然ではありますが良いものほど製造原価が高くなっていくこともあって、良い品物は相当高価なものになってしまいます。
ですが、実際には高価であっても品物は良くないものを買いたいと思う人は少ないわけですから、見分けるにはどうすれば良いかという事になると思います。
結論から書きますと、低価格の傘と高価格の傘の現物を並べて比べてしまうのが良いです。
高価格でも価値のある傘は生地が良質であったり、骨がしっかりしていたり、手元が凝っていたりします。単体で見ると比較部分が多すぎてよくわからなくなりやすいのですが、2つの品物を並べてみるとそれぞれの比較がしやすくなり、状況が整理されやすくなります。
特に価格が離れているものを並べて比べると効果的なので、お試しいただければと思います。もちろんどちらを選ぶかはあなた次第です。