傘雑話集

第18回 もうすぐ完成か?具体的なデザインについて

ポイント

今回の傘の商品名も決まりました。名前は「Bastella バステラ」といい、「Bastón(杖/スペイン語)」+「Bella(美しい/イタリア語)」を組み合わせて作りました。
杖のように使う事もできるくらい丈夫な作りと上質で洗練されたデザインを表しています。

第1のデザインのポイントは、天然の籐の木の手元を使っているところです。
籐は熱帯の森林に生えていて、軽くて丈夫な特徴があるためステッキにも使われています。
手触りはサラッとしていて、使っているうちに経年変化で味わい深い艶が現れてきます。

第2のポイントは生地の色です。
紺、茶、緑、赤、オレンジの5色を基本色とし、ノーブルでクラシカルな雰囲気を演出する色調です。
これらの色は、どんな服装にも合わせやすく、落ち着いた大人の魅力を引き出します。

第3のポイントは、生地の裏面の柄です。
英国生地に起源を持つバーズアイ柄を採用しました。これは小鳥の目のような小さな丸(のように見える八角形)が無数に配された、由緒正しくクラシックな雰囲気の柄です。
バーズアイ柄は、一見すると無地のように見えるため、フォーマルな場でもカジュアルな場でも違和感なくお使いいただけます。しかし、傘の形である八角形をモチーフにした目の部分にアクセントカラーを配し、さらに基本色5つごとに色の変化を加えているため、手にした時にさりげない個性を表現できます。
ぜひ、実物を手に取って見ていただきたいところです。次回は購入の方法やスケジュールなどをお伝えします。

ウルトラマリンブルー(紺)とペルシアンレッド(赤)の画像