傘はとても身近なアイテムですが、改めて心身の不調に関与することはないかと考えてみました。ひとつは、いざというときの処置として傘を活用することの可能性についてです。
知っていると知らないでは大きな違いがあります。地震をはじめ、いつどのような災害やケガが起こるかわかりませんので、備えあれば患いなしではありませんが、念のため確認しておきましょう。
傘と医療・健康の関係について レインギアが健康を守る方法
傘と医療・健康の関係について
傘を使った応急処置について
傘は予期せぬ事態に直面した際の応急処置に役立つアイテムとなりえます。
例えば、骨折した場合、傘を添え木として利用し、損傷した部位を安定させることができます。傘の柄や骨組みは、しっかりとした支持を提供し、損傷した部位を動かないように固定するのに役立ちます。傘の他にも「雑誌」や「朝刊1日分程度の新聞紙」なども活用できます。
また、傘の布部分(傘生地)は、三角巾として使用することができ、腕や足の捻挫などを固定する際にも有効です。傘生地以外にも「大判ハンカチ」、「ネクタイ」、「大きめのレジ袋」も三角巾の代用ができます。
傷口から出血している場合、感染防止のため、傘のビニールカバーを使って血液に直接触れないようにすることもできます。
また、傘の布部分やビニールカバーを使って、傷口に清潔な圧迫帯を作り、出血を抑えることも可能です。
また、傘を開いてその影を利用し、傷病者を直射日光から守りながら治療を行うことや、傘を開いて日差しを遮ることで熱中症の予防にも役立ちます。
これらの応急処置は、特に遠隔地や救助が到着しない状況で役立ちます。
応急処置においては、ライフセービングの原則「RICE」を覚えておくことが大切です。
これは、Rest(安静)、Icing(冷やす)、Compression(圧迫する)、Elevation(心臓より高く上げる)の頭文字を取ったもので、怪我の応急処置において基本となる手順です。
傘を使った応急処置では、これらの原則に従いながら、傘の様々な部分を活用して対応します。
これらの応急処置の方法は、専門の救急処置ガイドやオンラインリソースで詳細な指示を得ることができます。
災害時には、通常の医療機器や道具が利用できないことが多いため、身の回りにあるアイテムを工夫して使用することが求められます。
傘をはじめとする日用品を応急処置に活用することで、けが人の痛みを和らげ、さらなる損傷を防ぎ、救助隊の到着を待つ間の対応を効果的に行うことができます。
そのためには、これらの技術を事前に学び、練習しておくことが不可欠です。災害発生時には、冷静さと迅速な判断が必要とされますが、事前の準備と知識があれば、より確実に応急処置を行うことができるでしょう。
メンタルヘルスと傘
メンタルヘルスと傘の関係、一見すると奇妙な組み合わせですが、実は深い関係があるのかもしれません。
例えば、雨の日に傘をさすことで、心理的に安心感を得られるという研究があるかもしれません。傘がメンタルヘルスに与える影響を探る研究はまだ見つかりませんが、雨音がストレスを軽減するという研究はあります。そう考えると、傘をさす行為が雨音を聞く機会を増やし、結果としてリラックス効果をもたらすかもしれません。
雨音の効果についてはこちらの記事を
また、傘を持つことで、自分の小さな空間を持つことができ、それが心の安定につながるという心理学的な解釈も考えられます。
傘の内側の空間について書いた記事はこちら
さて、このように傘とメンタルヘルスの関係を探るのは、まるで雨の日に虹を探すような手掛かりのないものですが、意外と科学的な裏付けが見つかるかもしれません。知っている方がいましたら傘全集までご連絡ください。
まとめ
心身の不調は望まなくとも理由なく突然やってくることがあります。それは病気の場合もけがの場合も同じです。
日頃より予防を心掛けていることでリスクを減らすことはできますが、絶対ということはありません。そんな時に傘のように身近にあるモノが役に立つということを知っておくと、柔軟な思考回路によりアイデアを発揮できるかもしれませんね。