今回は、アルミ材料仕様の「中棒/パイプ、骨」の表面加工 アルマイトについて
アルマイト処理は「陽極酸化処理」ともいい、アルミニウムに耐食性酸化皮膜を施すこと。
電解(硫酸又はシュウ酸)液中で、アルミを陽極として通電電解すると、アルミニウム材表面に多孔質で電気絶縁性、耐摩耗性の優れた酸化皮膜が形成される。
・メッキとアルマイトの違い
メッキは、対象金属/アルミニウムの表面に他の金属を載せていく加工
アルマイトは、アルミ表面から上方向に成長皮膜が、下方向に浸透皮膜がと、上下に成長する加工
アルマイト皮膜(皮膜の半分成長、半分浸透して構成される)
・皮膜の構成過程
1. アルミニウムは活性な金属のため、空気中で自然に20nm程度の酸化皮膜ができる
2. 電解液中でアルミニウムが酸化され酸化皮膜が成長する
3. 酸化皮膜表面の凸凹部により高い電解が発生するため、イオンがその部分に入り込み局部的に皮膜が硫酸アルミとなって溶け出し、表面に無数の孔が開く
4. 孔の底では酸化反応と皮膜の溶出反応が同時に進行し、孔が規則正しく伸びた構造を形成する
5. 皮膜厚みは電解時間に比例する