記憶のプロセスは3つあります。 ① 記憶すること(コード化、エンコード) 経験したことを記憶に取り込むこと。外部の情報を自分の中の記憶に変換します。 ② 記憶を保持すること(貯蔵、ストレージ) 記憶されたことが保たれること。 ③ 記憶を思い出すこと(検索、レトリーバル) 保持されていた記憶が外に現れること。
人が記憶しやすく思い出しやすい方法はいくつかあります。以下に具体的な方法を説明します。 ① 興味を持つこと: 興味を持つ対象について学ぶと、記憶しやすくなります。関連する情報を結び付けたり、語呂合わせを使ったり、意味を持たせることで覚えやすくなります。特に数字や記号の場合は、その意味を理解して記号以上のものとして扱うと良いです。
② 情緒的な出来事: 感情が強い出来事や楽しかったこと、悲しかったこと、不愉快な記憶は忘れにくい傾向があります。特に怖い状況では、脳の偏桃体が刺激され、その瞬間の記憶が強化されます。ストレスホルモンの分泌によって記憶が固定化されることもあります。例えば、傘を忘れて怒られたことで怖い記憶があると、傘を忘れにくくなるかもしれません。
③ 好意的な関連付け: 記憶内容が好意的であると、覚えやすくなります。また、学習時の文脈や手がかりと思い出すときの類似性があると、思い出しやすくなります。例えば、傘をお店に置いて、帰るときにまだ雨が降っている状況では、その文脈から傘を思い出しやすくなります。自分自身に関連付けたり、特定の感情と関連付けることも効果的です。