値段の高い傘はどこにお金がかかっているのか?
身のまわりにはいろいろなモノがあふれていますが、それらのモノの値段について考えてみたことはありますか?
同じカテゴリーのモノでも高価なモノからコスパのいいモノなどいろいろな種類があります。
もちろん傘にも数万円する高価なモノから1000円しないような安価なモノまでたくさんの種類がありますが、なぜ値段がそんなに違うのか理由はわかりますでしょうか?
高級傘と一般的な安価な傘の価格差は、主に素材の質・パーツのこだわり・機能性・デザイン・生産工程の5つに由来します。
これから、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
1. 素材の違い
• 生地
高級傘は、撥水性やUVカット機能を持つ上質な生地、織り込みの密度の高いポリエステルやナイロン、シルク調の素材などを使用します。
生地の質が上がるほどコストも高くなります。
特に柄物や特殊なコーティング生地、先染め織などはさらに高価です。
• 骨組み(フレーム)
安価な傘はスチール(鉄)やアルミが主流ですが、高級傘ではカーボンファイバーやグラスファイバー、強度の高い特殊合金などを使い、耐久性や軽さを追求しています。
• ハンドル(手元、持ち手)
プラスチック製が一般的な中で、高級傘は木製(樫、竹、楓など、合板よりも無垢材製が高価)、本革巻き、さらには銀細工や特殊加工を施したものが採用されることが多いです。
2. 機能性・構造

• 耐風構造
強風でも壊れにくい設計や、骨の本数を増やして強度を高めるなどの工夫がなされています。
• 自動開閉や特殊機能
ワンタッチ開閉機能や、晴雨兼用・遮熱・遮光・UVカットなどの付加価値機能もコストを押し上げる要因です。
3. デザイン・加工

• デザインの複雑さ
オリジナルプリントや多色印刷、全面プリント、刺繍など、凝ったデザインはコストが高くなります。
• 装飾・パーツ
オリジナルの露先や石突や玉留、タッセル、ネームバンドの素材やデザインなど細部にこだわると価格が上がります。
4. 生産・品質管理

• 手作業・少量生産
高級傘は職人による手作業や小ロット生産が多く、人件費や時間がかかります。
• 厳格な品質管理
検品基準が高い場合や、信頼できる工場での生産はコスト増につながります。
5. ブランド・パッケージ・流通

• ブランド価値
有名ブランドや老舗メーカーの傘は、ブランド力(ライセンス料)も価格に反映されます。
• パッケージ・付属品
高級感のある箱やタグ、傘生地と合わせた専用カバーなどもコストに含まれます。
価格帯の目安
• 一般的なビニール傘: 1,000円以下が半数以上
• 高品質な傘: 5,000円~10,000円(素材やデザインにこだわり)
• オーダーメイド・高級傘:15,000円~(生地やハンドル、デザインで変動)
まとめ表
| コスト要素 | 高品質(級)傘での特徴・こだわり | 低価格となる要因 |
| 生地 | 高密度・高機能素材、特殊コーティング、柄物 | 普及品で機能性の低い生地 |
| 骨組み | カーボン・グラスファイバー・高強度合金 | 以前より主力であった鉄やアルミ製 |
| ハンドル | 木製・本革・銀細工など高級素材 | 単純な工程で大量生産のプラスチック製 |
| 機能 | 耐風・自動開閉・UVカット・晴雨兼用 | 特別な機能は持たない |
| デザイン | 多色印刷・刺繍・オリジナルパーツ | 大量生産で使用される定番の生地(色、柄) |
| 生産工程 | 職人手作業・少量生産・厳格な品質管理 | 工場で同一モデルの大量生産 |
| パッケージ等 | 専用箱・タグ・ブランド価値 | 通常のタグのみもしくはシンプルな包装 |
結論

値段の高い傘は、素材の質、パーツの高級感、機能性や耐久性の高さ、デザイン性、そして手間をかけた生産工程やブランド価値など、あらゆる面でコストがかかっています。
単なる雨具としてだけでなく、長く愛用できるファッションアイテムやステータスシンボルとしての価値も含まれているのが特徴です。
並んでいるとどれも同じに見えてしまう大量生産のビニール傘ではなく、愛着を持って長く使いたくなるような傘をぜひお使いください。

