オリジナル傘の目的や特徴など方向性が決まってきました。
そうすると具体的な傘のパーツについて考えていく段階になります。
まずは傘のベースとなる骨をどうするか、まさに骨組みを検討していきます。
傘の大きさとして、大きすぎないサイズで男女兼用・晴雨兼用としましたので親骨60㎝がちょうどいいと考えました。
また、傘自体の長さ(全長)は杖的な使用の際にちょうどいい長さとなるようにします。
中棒の材質については軽くて丈夫なものということでカーボンが最適としました。
親骨についてはカーボン又はグラス(ファイバー)であれば重さにおいて大きな差はないと思われたため、価格面などを考慮して決めるようにします。
また、構造として耐風機能は求めないこととしました。
原則的にシニアの方が傘を使用して外出するとき、強風の場合は傘の使用は避ける方が安全と考えるからです。そのため耐風機能は不要となります。
そして、石突部分にいかにも杖で使われるようなゴムがついていない、あくまで傘のかたちとして美しいものがいいと思いました。
傘になる杖、または杖になる傘、は既にいろいろと製品化されていますが、あくまで傘を持っているんだよと、傘としてみた場合に不自然な形は持っていたくないのではないかと思いました。
そこで、傘の専門家に上記のような傘の骨について確認しました。
すると中国の骨製造メーカーの中にカーボン製の親骨60㎝サイズの骨が既製品であるとのことでした。
同じようなタイプの骨であっても骨製造メーカーによって価格に違いがあることも判りました。
価格の違いについては、カーボン自体の質などが関係しているとの説明がありました。
既製品の骨の中に希望通りのものがあればいいのですが、ない場合でどうしても意向の骨が欲しい場合は改めて作ってもらうことになります。
そうなると当然骨にかかるコストが高くなってくるため、販売するときの価格も高くなってしまいます。
必要な機能を満たしつつ、コスパのいい製品を作るにはまだまだいろいろな情報が必要そうです。