昭和21年 戦後インフレ対策として行われた新円切替え、戦時利得没収のための財産税の徴収
昭和22年 インフレの抑え込みを狙い物価統制令施行、衣料品は切符制販売品となり洋傘も表向きは自由販売できなくなる。遵法販売をする百貨店は苦肉の策で始めた中古品の委託売場が活況を呈する
昭和23年 衣料チェーン量販店の草分けの長崎屋が平塚に1号店オープン
昭和24年 繊維製品の統制撤廃により自由市場復活
昭和25年 朝鮮戦争開始、景気上昇し糸へん景気と呼ばれる繊維・紡績産業が盛況
昭和28年 関西系初の百貨店として大井町に阪急オープン。銀座松屋がアメリカ軍内の売店から返還され、松屋名物の百傘会(洋傘販売企画で大掛かりな傘の飾り付けが有名)も復活する。日本初のスーパーマーケットといわれる紀ノ国屋が青山にオープン
昭和29年 朝鮮戦争終了後、経済不況となり繊維ブームも消え去る。東京八重洲口の地下商店街ができる。関西百貨店の大丸が東京駅にオープン、開店目玉の綿傘の安売価格は洋傘安売商法のはしり。
このころより関西系問屋の東京店設置が相次ぐ(橋本荘:ルピアン、河与商事:ムーンバット、西陣洋傘)。これにより販売対象地域の区分けはなくなり全国スケールの競争状態となる。
昭和30年 千趣会が設立
昭和31年 丸定商店(アイデアル)が大阪支店を開設。東光ストア(東急ストア)、西武ストア(西友)が設立。このころ総店舗数の92.4%が4人以下の零細商店。
昭和32年 横浜高島屋、そごう有楽町店がオープン。このころから鉄道始発駅に付設した電鉄系のターミナル型百貨店が増えてくる。
昭和33年 ヨーカ堂(イトーヨーカ堂)がオープン、神戸に主婦の店ダイエーがオープン
昭和34年 綿傘安売問題、米国の洋傘業者が対日輸入制限運動を起こし日本は洋傘骨の輸出規制を実施
昭和35年 ナイロン、テトロンの傘生地が一般市場に広まり、東洋レーヨン・日本レーヨン製傘生地仕様の折りたたみ傘がブームとなる。丸井が日本初のクレジットカードを発行。
昭和36年 東洋レーヨンが全国有料小売店を集めて東レサークルを結成。メーカーから小売りまで一貫したマーケティングを衣料分野に持ち込む。日本通販が設立。
昭和37年 東武百貨店、小田急百貨店がオープン。
昭和38年 西武ストアは西友ストアと改称、総合スーパーのニチイが4社合併により発足。
昭和39年 東京オリンピック開催。関西スーパーのダイエーがスーパー一徳を買収して首都圏に登場。
京王百貨店オープン。日本初のショッピングセンターとなるダイエー庄内店開店
昭和40年 コンパクト傘、ジャンプ傘のブーム到来。
昭和41年 婦人式3段式折りたたみ傘人気、日本チェーンストア協会結成
昭和42年 テイジンのピーコックキャンペーンにより紳士物の色認識が変わる。紳士物のカラー洋傘・柄物洋傘の拡販がすすみ、伊勢丹新宿店の新館がすべて紳士用品となる。子供洋傘のキャラクター商品が氾濫する。
昭和43年 ダイエーが大阪府寝屋川市に「香里ショッパーズ・プラザ」をオープン。郊外に400台分の駐車場を備えた大型ショッピングセンターのはしりで、以降このようなスタイルが増大していく。
昭和44年 ダイエーと首都圏中堅量販店のサンコーの提携。3社提携によりジャスコが発足。納入業者も整理再編成が行われる。玉川高島屋ショッピングセンターがオープン。五反田の東京卸売センター(TOC)の建物が完成。
昭和45年 日本で万博開催。ブランド商品の展開、トータルファッションの展開によるアパレル業者の洋傘取扱いなど新しい流通チャネルが始まる。ニッセンが設立。
昭和46年 ドル・ショックの影響で洋傘の輸出に打撃。中進諸国地域からの輸入増を招く。
昭和47年 ダイエーが三越を抜き小売業売上高トップになる。ディノスがテレビショッピング開始。
昭和48年 石油ショックによるプラスティック製の手元等の価格上昇。
昭和49年 スーパーマーケットの進出等から中小小売店を保護するための大規模小売店法の施行。その後小規模店舗は急速に減少していく。イトーヨーカドーがセブンイレブンを豊洲にオープン。
昭和50年 ダイエーがローソンをオープン。
昭和53年 西友がファミリーマートをオープン。
昭和56年 日本最大級のショッピングモール ららぽーとTOKYO-BAYオープン
昭和50年代より日米の貿易不均衡による経済摩擦が問題となり、日米構造協議が始まる。その結果、大店法の撤廃や酒類販売業など数々の免許制、運送業に関する許認可制などに関する規制緩和や取引慣行の改善が要求された。
1990年の日米構造協議から大店法は規制緩和の流れへと向かい、メーカーや卸売業は大規模小売業に流通の主導権を奪われることとなり、大規模小売業によるメーカーや卸売業の再編が行なわれるようになった。
昭和60年 愛知県春日井市に日本初の固定店舗による100円均一店オープン
平成3年 100円ショップチェーン最大手の大創産業(ダイソー)最初の常設店舗を開設
平成5年 埼玉県入間郡大井町(現在のふじみ野市)に初のアウトレットモール「アウトレットモール・リズム」開業
平成8年 新宿高島屋オープン
平成9年 株式会社エム・ディー・エム(現 楽天グループ株式会社)が「楽天市場」のサービスを開始
平成10年 アマゾンジャパン株式会社がサービスを開始
平成11年 日本橋東急閉店、オークションサイト「Yahoo!オークション(現ヤフオク!)」サービス開始
平成12年 そごう、長崎屋倒産
平成13年 マイカル倒産
平成14年 ダイエー産業再生法を申請、ウォルマートが西友を買収
平成15年 西武百貨店とそごう統合、六本木ヒルズがオープン
平成17年 仏カルフール撤退
平成18年 阪急阪神ホールディングス発足、ららぽーと豊洲、表参道ヒルズがオープン
平成19年 新丸ビル、東京ミッドタウンがオープン
平成22年 有楽町西武撤退
平成23年 三越伊勢丹発足
平成24年 渋谷ヒカリエがオープン
平成25年 イオンがダイエーを子会社化、フリマアプリ「メルカリ」サービス開始
平成27年 セブン&アイがバーニーズジャパンを子会社化
平成28年 セブン&アイがニッセンを子会社化