傘のおすすめ

ライフスタイルと傘の関係

昨今、ファッション業界では、「ライフスタイル」という切り口で展開するショップやブランドが増えています。そのため以前に比べていろいろな場面で「ライフスタイル」について目や耳にすることが増えたのではないでしょうか。

「ライフスタイル」という言葉の意味するところは非常に幅広く、衣・食・住に関する選択の結果という単なる生活様式・行動様式だけでなく、人生観・価値観・習慣などを含めた個人の生き方・アイデンティティーなども含まれる(『大辞林』・『大辞泉』等より)とのことです。

色々な種類のある「ライフスタイル」について、大きな方向性くらいの感じですが、関連するキーワードを次に挙げてみました。
いくつか重なるものもあるかもしれませんが、ご自身の生き方や価値観に沿った「ライフスタイル」を探すとともに、「ライフスタイル」に合った傘を手にする参考になればと思います。

ミニマルスタイル

最小限主義とも呼ばれている、生活様式がミニマルで、家具やインテリアなど、最小限に押さえて生活するのがミニマルスタイルです。
必要最低限のものだけを残して生活することで、浪費を減らせます。1つ1つを厳選し、必要なものあるいは好きなものだけを残していくので、必然的に不要なものを買う機会が減るからです。
不要なものがない空間で、精神的に余裕を持った生活を送ることができます。

ただし最小限とはいえ「生活の快適性は損なわない」というようなライフスタイルを指します。

またミニマルスタイルで使用されるモノや家具、インテリアは、黒や白のモノトーンが中心で、視覚的にも落ち着いた印象を与えてくれます。

傘でいえば、装飾のないモノトーンを基調としたシンプルなデザインがはまりそうです。

ミニマムスタイル

ミニマルと似たライススタイルに、ミニマムスタイルが挙げられます。
ミニマルが「生活の快適性は損なわない」のに対して、ミニマムは快適性を多少損なってもモノや家具を置かないスタイルの意味合いが強い傾向にあります。

傘でいうと、一緒にいる人皆で共用する1本の傘、というイメージでしょうか。それだと一緒に外出はできないですね。

ノマドスタイル

ノマドとは「遊牧民」を意味し、本来は「移動しながら生活し定住地を持たない生活様式」のことです。
昨今は車や電車、飛行機などさまざまな移動手段が普及し、以前にも増して移動がスムーズになりました。
そんな中、定住せずに日本、そして世界中を旅しながら生活するノマドスタイルが確立されています。
また仕事面でも、パソコンやタブレットなどのデジタル端末を使用することで「時間や場所にとらわれない」働き方も出てきました。
こうした働き方は「ノマドワーカー」と呼ばれています。

傘としては、遊牧民をイメージするようなキリム調のカラーで作られたもの、または旅に適した軽量の折りたたみタイプはいかがでしょうか。

ローカルスタイル

昨今は「田舎(ローカル)暮らし」や「Iターン」「Uターン」「Jターン」といった地方で生活する生活様式が注目されています。
これらは主に都市部で生活していた人々が地方へ流出する現象のことです。
自然と近い環境で、のんびりとした生活や子育てを送りたい人々がローカルでの生活を求めたもので、このようなローカルスタイルも一般化してきました。

傘でいうと、緑や水色などのナチュラルなカラーでハンドルも木材などの自然由来の材料のものが合うようです。

シティスタイル

ローカルスタイルがその名の通り田舎での暮らしに対して、シティスタイルはその名の通り都市部での生活様式です。
都市部では交通網の整備をはじめさまざまな小売店、飲食店などによって、利便性の高い生活を送れるように整備されています。
そうした生活の利便性を求めて、都市部で生活することをシティスタイルと呼ばれています。

傘では、モノトーンや寒色系のクール&シンプルで高級感のあるタイプの傘が当てはまるのではないでしょうか。

西海岸・カリフォルニアスタイル

アメリカの西海岸やカリフォルニアに見られる、開放的なスタイル。
西海岸やカリフォルニアは、特にマリンスポーツが盛んで、サーフィンが人気の地域でもあります。
そうしたライフスタイルの中で、空や海を連想させる白や青を基調とした家具やインテリアが特徴です。
また西海岸やカリフォルニアでは、天然の木材や青色の生地が多く使われています。

傘では、青や白をベースにしたカラーで素材感を感じる生地、ハンドルはビンテージ感のあるウッドデッキをイメージした茶系の木材はいかがでしょうか。

アジアンスタイル

バリやインド、インドネシア、タイ、中国などの地域性を取り入れたのがアジアンスタイル。
赤や茶色を基調としたカラーリングの家具やインテリア、天然素材にこだわったスタイルを指します。
また赤や茶色はエスニックな雰囲気がある一方で、リゾートのような開放感や洗練された印象もあります。

傘なら、赤や茶色をベースに森林をイメージする緑も取り入れて、ハンドルはバンブー素材でエスニック感のあるタイプがピッタリです。

北欧スタイル

デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドの4ヵ国を意味する北欧のライフスタイルを北欧スタイルと言います。
北欧は厳しい寒さの中で生活する関係で、温かみのある家具やインテリアを使用する点が特徴です。
また天然の木材を使うことで、ナチュラルな印象を与えてくれます。

傘では、明るめのスモーキーな色をベースに、ハンドルはナチュラルで彩度低めな明るめの木材で傘全体的に温かさが出る感じがこのスタイルではないでしょうか。

ヒュッゲスタイル

北欧スタイルに似たライフスタイルがヒュッゲスタイルです。
ヒュッゲとは、デンマーク・ノルウェー語で「居心地よい空間」や「快適な時間」を表す言葉。
またヒュッゲはライフスタイルであると同時に、デンマーク・ノルウェー人の価値観としても使用されます。
昨今さまざまなメディアで「世界幸福度ランキング」が紹介されていますが、その中でもデンマークやノルウェーをはじめ北欧の国々が上位にランクインしています。
そうした中でもヒュッゲスタイルは注目されています。

傘では、ホワイトやベージュを基調としたカラーに、ハンドルは合板ではない木材でナチュラルな感じを全体で出しつつ、アクセントで目を引く色が入るデザインはいかがでしょうか。

南欧スタイル

南欧スタイルは温暖な地中海地方(南フランス・スペインなど)のライフスタイル。
寒さの厳しい北欧に対して、南欧は温暖なことから開放的でポップな印象を与えてくれます。
家具やインテリアは、イタリア語で「焼いた土」を意味する「テラコッタ(オレンジがかった茶色)」なカラーリングが特徴です。

傘のデザインとして、色は白や茶(オレンジ)が基調でコントラストがはっきりしたもの、黒い色の骨、曲線的な形状の傘ならこのスタイルです。

アフリカンスタイル

赤や緑、黄色を基調として、エネルギッシュでパワフルなライフスタイル。
一括りにアフリカといっても、さまざまな国々によって成り立っており、多様なスタイルがあります。
幾何学模様を多く取り入れるアラベスクやイスラム文化の影響を受けたモロッカンスタイルもアフリカンスタイルに含まれるとのこと。

ファッション的には、民族衣装の要素が色濃くあり、赤や黄色、緑や茶色など派手な色が特徴的です。また、ヒョウ柄やシマウマ柄の生地もあり、自然界にある色や柄をふんだんに使って表現されています。傘としてもアニマル柄のデザインはこのスタイルといえるのではないでしょうか。

自然志向派

「自然志向派」とは、オーガニック製品やナチュラル由来のものを好んだり、なるべく添加物や人工的なものを避けてオーガニックな食品を選んだりする自然志向の「ライフスタイル」のこと。
素朴でナチュラルな印象を与えるファッションを好み、生活に自然を上手く取り込んで生きるのが上手です。
また、手料理やハンドメイドなどを楽しんでいる人も多くいます。

生成りやベージュなどをベースカラーに綿や麻、絹などの天然素材の生地で、ハンドルやシャフトは木製等の自然由来素材で作られた傘がこのスタイルに合うのではないでしょうか。

健康志向派

健康意識が高まっている現代、ヘルスケアを生活のメインにする健康志向な生活も「ライフスタイル」の一つ。ジムでのトレーニングやヨガ、ランニングなどの人気はここ数年でどんどん増加しています。
身体は資本ととらえて、サプリや健康食品を愛用している人も。
充実した人生のためにはまずは健康な肉体が資本ですね。年齢を重ねても自由で楽しい人生を実現するにあたって、若いうちからヘルシーな体づくりを始めておくのは将来への投資とも言えるでしょう。

傘については、ビビッドカラーをベースにすることで活発なスポーティーさを出すのはいかがでしょう、スポーティファッションに合わせやすくなります。

推し活ライフ派

いわゆる「オタク」と呼ばれ、特別視されていたのはもう昔の話です。
今どきは俳優やアイドルから二次元や音楽まで、さまざまな「推し」を支援している人は珍しくありません。
関連グッズを買い集めたり、イベントに足を運んだり、ときには推しのためにはるばる遠征することもあります。
場合によっては多大な費用がかかるケースもありますが、推しのためならお金は厭わないというディープなファンも多いとのことです。
誰かを応援し、共に夢を叶える推し活ライフは趣味の領域を超えて人生を充実させるライフスタイルです。

そんなライフスタイルに合った傘としては、遠征時に邪魔にならないコンパクトな折りたたみ傘で、推しにお金を回すことができて永く使える丈夫でコスパのよいものが適してます。

エコロジー

地球温暖化や海洋プラスティックなど様々な問題があるなか、意識的に環境に対して配慮する生活スタイルを送るタイプです。ゴミを出さないようにしたり節電を心掛けたり、いろいろな方法があります。

傘についても使い捨てのようにならず長く使うことができるよう、しっかりとした作りの傘を選ぶことが大切ですね。アウトドアで使えるような丈夫なものもありです。また、雨が降りそうな時は余裕をもって傘を事前に持っていくと、間に合わせのような余計な傘を買わずに済みます。

最後に

ライフスタイルの代表的なものをいくつかを紹介しました。何か気になるものはありましたでしょうか?

身の回りの品々もライフスタイルに合ったものを揃えることで統一感を図ることができます。そうすると生活をするうえで気持ちが整うと思います。

傘一つにもライフスタイルに合ったこだわりの一品を揃えてみてはいかがでしょうか。

※今回と関連する記事「ファッションテイストと傘の関係」はこちら