傘のおすすめ

猛暑を乗り切るために!熱中症対策に有効な日傘のタイプを調べてみた。

気候温暖化が原因かよくわかりませんが、ここ数年の夏の暑さは格別のものがあります。
実際、10年前、20年前、30年前と比較すると平均気温は上昇しています。そのためか、以前に比べ熱中症に対する注意を呼び掛けることも増えてきています。
今回は、熱中症対策として改めてどのようなものがあるのかをいろいろな方面から確認してみたいと思います。また、外出時の熱中症対策として重要な要素である日傘について、これまでに行われたさまざまな調査研究からどのようなモノがいいのかを調べてみました。

熱中症対策で挙げられているもの

熱中症とは?

ヒトの体は普段は汗をかくなどの調整機能が働き体温は一定に保たれます。
ところが周りの環境や体調・行動を原因として体温の上昇と調整機能のバランスが崩れると、どんどん身体に熱が溜まってしまいます。
このような状態が熱中症です。熱中症にならないように、原因を対処する方法は以下が挙げられます。

・暑さに負けない体づくりのため、適度な運動、ビタミンやミネラルなどバランスの良い適切な食事、睡眠環境を整えて十分な睡眠

・水分をこまめに摂る

・塩分を程よく摂る

・気温と温度を常に気にする

・エアコンや扇風機などで室内を涼しく

・風通しを良くし、簾や遮光カーテン、ブラインドの利用

・(通気性・吸湿性・速乾性のよい)衣服を工夫する

・保冷剤や氷、冷たいタオルなどで体を冷やす

・熱中症のリスクが高い方(高齢者、子ども、持病のある方、障害者等)へまわりの声掛け

・暑い日(時間帯)の外出は控える

・日差しを避け、日陰を歩く

・日傘や帽子を使う

・飲み物を持ち歩く

・こまめに休憩をとる

日傘に対する調査研究

当サイトは傘に興味のある方に向けて情報発信しています。
そこで、熱中症対策に効果的な日傘はどのようなタイプか、を探るため、これまでに行われた日傘に関する調査研究を調べてみました。
方法としては、論文検索サイトで「日傘」関係で検索し出てきた論文に対して、①日傘の目的を遮光、遮熱、UVの3つに分け、そのいずれかを対象にした研究であるか、と②発表年、③その研究結果を抜粋しました。

日傘に関する論文

日がさ用材質の防暑効果に関する実験的研究(1984 遮光・遮熱)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikisho1966/21/2/21_2_63/_pdf/-char/ja
1)分光透過率は,分光反射率と異なり,全波長域にわたり大きな差がみられない.しかし色により異なり,白は黒より大きい.実効透過率は大きい順に,Wc(薄地面平織白)>WL(麻平織白)>Bc(薄地面平織黒)>WT(厚地面綾織白)>BL(麻平織黒)>S(銀箔)>Bu(面朱子織暗幕地黒)>WL +Bu(2層 外側白麻 内側暗幕地)である.
2)吸収率は白,黒の差が大で,大きい順にBU>BL>WL+Bu>Bc>WT>WL>S>Wcとなり,試料裏面温度の最大値と最小値の差は50。Cに達した.
3)分光反射率は,可視域では色による差は顕著で,白は黒より大であるが,近赤外域では暗幕地を除きいずれも大となり試料差は小さい.
4)防暑効果のよい順に並べると,S, WL+ Bu, WT, Bu, BL, WL, Bc, Wcの順である.以上実験の結果,銀箔のような全波長透過率がきわめて小さく,また全波長反射率が大きく,さらに吸収率も小さいものがもっともよい成績を得た
が,これはファッション上からも実用性に欠ける.日がさ用材質の選定に際しては,実用性と防暑性の両面からの配慮が必要である.

日傘の紫外線防止効果(2006 UV・遮熱・遮光)

https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001205557071104
【目的】 海や山へ出かける機会が多くなる6、7月は、日差しが強くなるとともに一年の中で最も紫外線が強くなる時期である。日焼けした小麦色の肌が健康美のように思われていた時期もあったが、紫外線(UV)が皮膚ガンを誘発することなどがわかってきた今では、日焼け防止に気を遣う人が増えてきた。ちょっとした散歩や外出のときに日焼け防止クリームを塗ることは面倒である。日傘は見るからに涼しげで女性にとって夏のファッションの重要なアイテムであり、強い日差しを手軽に防ぐために昔から日傘が使用されてきた。ここでは、日傘を使用したときの紫外線や日射防止効果を測定し、日傘の色や材質の違いによる紫外線防止効果を比較した。
【方法】 素材と色の違う種々の日傘の下で、傘の中の気温・紫外線量・照度・人の頭に見立てた黒体の温度、傘の生地自体の温度・輝度などを測定した。
【結果】 日傘は、紫外線に関しては75_から_95%、傘の中の物体の温度上昇に関しては10 ℃以上、眩しさに関しては白と黄色の傘を除けば83_から_97%抑えることができる

日傘による暑熱緩和効果の解明(2013-2016 遮熱)

https://cir.nii.ac.jp/crid/1040282257225072896
日傘は屋外において暑熱環境を緩和することができる持ち運び可能な手段の1つである。本研究は、まずアンケート調査によって日傘の使用実態を明らかにした。そして、日傘の温熱効果を明らかにすることを目的として、日傘下の熱環境の測定および日傘を用いた被験者実験を行った。測定データに基づいて日傘使用時の体感温度の算出し、日傘の温熱的効果を定量的に示した。その結果、夏季の屋外において、日傘を使うことにより暑熱感覚が改善され、全身の体感温度が1~2℃低下し、頭部の体感温度が4~9℃低減することが明らかになった。さらに、日傘により熱中症の危険性も低減できることが示された。

日傘の素材および形状による紫外線防止効果 (2013 遮光・UV)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kasei/65/0/65_57/_pdf
目的 日傘は強い日射と紫外線を防ぐことから,近年では若年層においても使用が認められる.日傘はその素材や形状により紫外線の防止効果に差があると考えられるため,これらについて検討を行った.
方法 日傘の使用実態を明らかにするため,女子大学生235名にアンケート調査を行った.次いで各種の日傘の素材についてJIS L1055 A法にもとづき遮光率を測定した.これらの結果から最も遮光率の高い素材で,形状のみが異なる日傘を用いて着用実験を行った.実験に用いたのは,直径と深さの異なる(直径:深さ,85cm:22cm,80cm:20cm,80cm:26cm,101cm:27㎝)日傘である.晴天の正午に被験者がアスファルト上で日傘をさした状態での,頭頂から足元までの紫外線量を測定した.合わせてサーモグラフィーを用いて撮影した.また,日傘の持ち方による紫外線防止効果を測定した.
結果 (1)若年層を対象にアンケート調査した結果,日傘の使用率は約30%であり,日傘を購入する上で重視しているのは,生地の柄やUVカット率であり,形状についてはあまり考慮していないことがわかった.(2)各種素材の遮光率を測定した結果,素材による差が認められた.(3)直径が大きく深い日傘は,紫外線防止効果に優れていた.しかし,日傘で紫外線を防止できるのは,上半身のみであった.(4)日傘の持ち方による紫外線防止効果は,太陽に向けることで効果が上がることが明らかとなった

日傘による直達日射の人体投射面積遮蔽率(2014 遮光)

https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282679470286976
日傘使用者は、日傘で日射が遮られる部分と日傘外で日射が照射する部分で異なる放射環境に同時に曝される。本研究の目的は、日傘による人体投射面積の遮蔽率を明らかにすることである。測定は2012年の夏季に、女子大学生3名を用いて実施した。測定時の着衣は各被験者の日常着とした。晴天時において、日傘使用者の水平面に形成される日影を撮影した。撮影した写像を画像処理ソフトによりゆがみを補正し、実面積を求めた。日傘によって遮蔽される人体投射面積の人体全身の投射面積に対する比を日傘による人体投射面積遮蔽率と定義した。
測定の結果、日傘による人体投射面積遮蔽率は太陽高度が高くなるにしたがって大きくなることを明らかにした。また、同じ太陽高度でも、太陽に対する被験者の回転角や日傘の持ち方によって値が異なることが示された。さらに、太陽高度を関数とした日傘による人体投射面積遮蔽率の推定式を提案した。

傘の色の違いによる日傘効果の評価(2014 遮熱)

https://cir.nii.ac.jp/crid/1540009770370269312
file:///C:/Users/%E6%9E%97%E4%BF%8A%E7%A7%80/Downloads/digidepo_10599043_po_ART0010362700.pdf
傘の色の差を見ると、エネルギーと熱損失の観点から、赤・青・紫とオレンジ・白に分けられる。前者の方が黒球に近い性質を持ち、後者のほうが傘による効果が大きいといえる。特に日射の多い日は傘の効果が大きいと考えた。
※こちらのサイトでも同内容が紹介されています。日傘効果に対する色による影響評価 (ynu.ac.jp)

紫外線防御アイテムによる人体各部位に照射する紫外線の遮蔽効果(2018 UV)

https://cir.nii.ac.jp/crid/1390287783176769920
紫外線の過度な照射は健康被害をもたらすことが指摘されている.本研究は,紫外線防御アイテムである衣服・帽子・アームカバー・日傘の組合せ条件が,人体各部位および全身の紫外線遮蔽率に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする.24 個のUVセンサを取付けた2体のマネキンを測定に用いた.
実測の結果,以下の知見を得た.本研究で対象とした紫外線防御アイテムの中で,全身の紫外線防御率が最も高かったのは、条件⑤の「衣服 +アームカバー+日傘」の組合せであり、14:00 において 60.3%であった.帽子およびアームガードは覆う部位の紫外線をほぼ完全に遮蔽することができるが,効果は局所的である.一方、日傘の紫外線遮蔽効果は頭部だけでなく、肩や胸など広範囲に及ぶ.太陽高度が低くなるにしたがって、日傘および帽子の顔面および全身に対する紫外線遮蔽率が低下する

日傘による暑熱環境緩和効果の実証的研究(2020 遮光・遮熱)

https://cir.nii.ac.jp/crid/1390003825202193152
熱中症の予防策の一つとして日傘がある.本研究は,素材・加工および色の異なる7種の日傘のUTCI低減効果を明らかにすることを目的とする.実測は2013年7月及び8月に,大同大学にて実施した.日向及び日傘下において,気温・相対湿度・風速・上向き下向き長短波放射量を測定した.
その結果,以下の知見を得た.日傘の日射遮蔽率は,日射量に依らずほぼ一定であった.最も日射遮蔽率が大きい日傘は「ラミネート白」の99.7%であり,最小は「通常白」の48.3%であった.日射量が増加するに従って,日傘の長波長放射増加率が大きくなった.黒色日傘の方が白色日傘よりも長波長放射増加率が大きい.日射量1,000W/m2において,日傘下のMRTは日向よりも7.9℃〜15.0℃低温となった.日射量800W/m2以上において,UTCI低減効果が最大の日傘は「ラミネート白」で-3.7℃であり,最小は「通常白」の-1.8℃であった

日傘生地の色および加工の違いによる暑熱緩和効果の比較(2021 遮熱)

https://cir.nii.ac.jp/crid/1523388081057527936
本研究は、日傘生地の色および加工の違いが暑熱緩和効果に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。測定は2021年7月21日から23日に、名古屋市に所在する大同大学のテニスコート、芝生、コンクリート面において実施した。傘(銀)、日傘(白)、日傘(銀)、日傘(白+ネット)の4種の傘下および比較のため日向の熱環境を測定した。
その結果、以下の知見を得た。白色日傘は日射遮蔽効果が最も大きく、生地温度の上昇による下向きの熱放射量の増加が最も小さいことが示された。傘下のMRTは、傘生地の放射特性(日射遮蔽率、下向き長波長放射増加率)および地表面の放射特性(アルベド、日射吸収率)が影響する。テニスコートにおいて、UTCI低減効果が最も大きかったのは日傘(白+ネット)の-3.6℃であり、次いで日傘(白)の-3.0℃、日傘(銀)の-2.6℃、傘(銀)の-1.4℃であった。この結果から、傘の表面が銀色より白色の方が暑熱緩和効果が大きいことが示された。

被験者実験による日傘使用が人体の生理応答に与える影響の評価(2021 遮熱)

https://cir.nii.ac.jp/crid/1520291856313841920
立位時(低代謝量)には日向と日傘下では発汗量,深部温度・平均皮膚温度上昇,温冷感に大きな差が見られ,日傘の効果が確認できた.歩行時(高代謝量)には発汗量には差が見られた.重回帰分析を行い,環境要素(気温,相対湿度,風速,日傘の有無)・代謝量の影響を解析した.発汗量には風速以外の項目の影響が確認でき,特に代謝量,日傘の有無が影響した.深部温度変化は代謝量のみの影響が確認できたが,その他の項目についての影響は確認できなかった.

日傘および雨傘の暑熱緩和効果の比較(2022 遮光・遮熱)

https://cir.nii.ac.jp/crid/1520013397237481600
(研究3年のうち2年度目)令和3年度は、雨傘および日傘下の放射環境を実測により明らかにした。実測は大学キャンパス内の地表面が芝生の広場で実施した。実験には同一の大きさ(親骨の長さが50cm)の雨傘および日傘を用いた。雨傘および日傘の表面の色は、それぞれ白色と黒色の2色とした。
各傘を測定架台に地上から1.5mの高さに傘が水平になるように取り付け、各傘の熱環境を測定した。比較のため、傘を取り付けない架台(日向)においても同時に熱環境を測定した。各傘下に4成分長短波放射計を設置し、下向き短波長放射量(傘を透過した日射)、上向き短波長放射量(地表面で反射した日射)、下向き長波長放射量(傘生地の温度に応じた熱放射)、上向き長波長放射量(地表面の温度に応じた熱放射)を測定した。併せて、各傘下の気温、相対湿度、風速等も測定した。
実測の結果、下向き短波長放射量は、日向の平均値が871W/㎡であるのに対して、全ての傘でほぼ0に近い値となることを示した。また、下向き長波長放射量は、生地色が黒の傘が白よりも大きいことを示した。上向き短波長放射量および上向き長波長放射量は、日向でも傘下でもほぼ等しい値であった。
実測値から各傘の日射透過率を算出し、日傘(白)が0.01、日傘(黒)が0.01、雨傘(黒)が0.05であり、ほとんどの日射を遮っていることを示した。一方、雨傘(白)の日射透過率は0.47であり、約半分の日射が雨傘の生地を透過していた。
実測した下向き・上向き長短波放射量を用いて、各傘下の平均放射温度(MRT)を算出した。傘のない日向のMRTの平均は 66.1℃であり極めて高温となった。この値を基準として、各傘のMRT低減効果は大きい順に、日傘(白)が16.6℃、日傘(黒)が12.4℃、雨傘(黒)が11.7℃、雨傘(白)が4.1℃であった。日傘(白)のMRT低減効果が最も大きく、雨傘(白)が最も小さいことを示した。

暑熱環境下における個人の適応策としての日傘の効果評価に関する研究(2022 遮熱)

https://cir.nii.ac.jp/crid/1390294330152622080
個人でできる熱中症対策として日傘に着目し,日傘による熱ストレス低減効果を明らかにすることを目的として,人工気象室ならびに実環境下における温熱環境や人体生理反応に関する被験者実験を行った。 帽子を着用した場合との比較として実施した実験結果から,人工気象室実験では日傘による発汗量低減や皮膚温度上昇抑制の効果が確認できた。一方で,実環境下ではこれらに顕著な差は見られなかったが,人体熱収支解析の結果から,日傘使用時の放射環境改善に伴う放射受熱の大幅な低減による蓄熱量の低減効果を確認できた。実験環境により,風や日射遮蔽状況の違いによる差は見られたが,日傘は帽子のみと比較して暑熱環境下の歩行時における熱ストレス低減に有効であると言える。

熱ストレス緩和のためのツールとしての日傘、ドライミスト散布、街路樹(2022 遮熱)

https://cir.nii.ac.jp/crid/1390574423121333248
日傘は、携帯可能で安価であることから、屋外での合理的な熱ストレス対策といえる。本研究では、日本の夏の高温多湿の日において、日傘の熱ストレス緩和効果を街路樹やドライミスト散布の効果と比較した。日傘、街路樹、ドライミスト散布の下と日向で気象要素を観測し、Universal Thermal Climate Index (UTCI)とWet-Bulb Globe Temperature (WBGT, 湿球黒球温度)を算出した。
その結果、日傘下でのUTCIとWBGTは、日向よりもそれぞれ4.4℃と1.3℃低くなった。これは、下向き短波放射の減少により黒球温度が低下したためである。このことから、日傘は熱中症リスクを1段階下げられることが実証された。また、UTCIの観点からは、日傘の効果は街路樹の効果の75%以上であることも分かった。街路樹は日向よりもUTCIを5.9℃、WBGTを1.9℃低下させ、熱中症リスクを1段階低下させることができた。一方、ドライミスト散布は、風が吹く条件下では熱ストレスを緩和しなかった。本研究の結果は1日の観測によるものだが、先行研究との比較から、本研究の観測結果は日本の夏の日を代表するものである。

都市街区における日傘と帽子の熱ストレス緩和効果(2022 遮熱)

https://cir.nii.ac.jp/crid/1390854717706816896
地球温暖化と都市ヒートアイランドに影響により、都市街区では熱中症への懸念が社会問題化している。暑い屋外環境での過度な熱ストレスを回避するための対策として、日傘や帽子の着用がある(渡辺・石、2016)。日傘や帽子は移動可能で安価であるため、着用することで都市歩行時の熱ストレス緩和を提供することができる。しかし、日傘や帽子による熱ストレス緩和の効果は先行研究が少なく、ほかの対策との定量的な比較は実施されていない。
本研究では、実際の日本の都市街路において、日傘、帽子、街路樹、ドライミストによる緩和効果を相互比較した。この相互比較のために、the universal thermal climate index(UTCI)が観測された。その結果、街路樹、日傘、帽子、ドライミストの順に暑熱緩和の効果が大きいことが分かった。日傘によるUTCIの低減効果は5.3℃だった。これはUTCIのストレスカテゴリが"Very strong heat stress" から "Strong heat stress"への低減を意味する。また、日傘による緩和効果は、街路樹による効果の約70%に匹敵した。一方、帽子による低減効果は2.3℃だった。

日傘の色について書かれているWEB記事もあったので確認しました。

日傘の色|何色がいいの?色によって変わる効果と選び方のポイント|UVカットの持続期間も
https://haru-kenkou.com/uv-umbrella-color/
記事のポイント
紫外線に良い色⇨ 黒
照り返し対策 ⇨ 黒
温度対策   ⇨ 白

日傘は色選びが重要!色ごとの効果の違いやおすすめ商品をまとめて紹介!
https://kuraneo.jp/posts/9195
生地のまとめ:日傘のベストの色は、外側は白色などの薄い色、内側は黒色といえるでしょう。

番外:チャットGPTに聞いてみた

また、参考としてチャットGPTに日傘の表面の色の違い、黒色の表面が実際にどのくらい暑さを感じるのか、について質問をしてみました。

Q1
日傘の表面の色は何色が適しているのか?遮光性、遮熱性、UVカットの面から理由を説明して答えて。

ChatGPT
日傘の表面の色に関して、遮光性、遮熱性、UVカットの面から考えると、以下のようになります。
遮光性 日傘は、直射日光を遮るために使用されます。そのため、遮光性が高く、光を反射する色が適しています。一般的には、白や銀色が選ばれます。これらの色は、光を反射して日傘の内側に入る光量を減らし、涼しく保つことができます。
遮熱性 日傘は、熱を遮るためにも使用されます。色が暗いほど、日傘の表面に入る光量が多く、熱が蓄積されやすくなります。そのため、遮熱性を考えると、明るい色が適しています。明るい色は、光を反射して日傘の内側に入る光量を減らし、熱を軽減することができます。
UVカット 日傘は、紫外線を遮るためにも使用されます。UVカット効果が高い色は、黒色や紺色などの暗い色です。暗い色は、紫外線を吸収しやすく、効果的に遮ることができます。
総合的に考えると、白や銀色が、遮光性、遮熱性、UVカットの面から理想的な色と言えます。ただし、個人の好みや、使用目的によっては、他の色を選ぶこともあります。

Q2
日傘の表面の色を黒色にした場合、遮熱性を考えると熱が蓄積されるとのことだが、以下の点に考慮して実際に暑さを感じるのか知りたい。①傘表面から使用している人の頭までの空間、②傘の表面にどのくらいの熱が蓄積されるか、③傘の表面に蓄積された熱が放熱される割合

ChatGPT
黒色の日傘は、遮光性、UVカット効果に優れていますが、遮熱性に劣るため、熱を蓄積することになります。以下に、黒色の日傘について、実際に暑さを感じるかどうかを考慮しながら、上記の3つの点について説明します。
① 傘表面から使用している人の頭までの空間 傘表面から使用している人の頭までの空間は、傘の形状、サイズ、使用者の身長などによって異なります。ただし、黒色の傘の場合、傘の内側に入る光量が少なく、熱がこもりやすくなるため、暑さを感じることがあります。
② 傘の表面にどのくらいの熱が蓄積されるか 黒色の傘の場合、傘の表面に入射する光の一部が吸収され、熱が蓄積されます。ただし、傘の表面温度がどの程度上昇するかは、気温、日射量、湿度、風速などの気象条件によって異なります。
③ 傘の表面に蓄積された熱が放熱される割合 傘の表面に蓄積された熱は、放熱されることで傘の内部の温度を下げることができます。放熱率は、傘の材質、形状、周囲の温度、風速などの条件によって異なります。ただし、一般的に、黒色の傘は、放熱率が低いため、熱がこもりやすく、暑さを感じることがあります。
総合的に考えると、黒色の日傘は、遮光性やUVカット効果が高く、ファッション性にも優れていますが、遮熱性に劣るため、傘の内部に熱がこもることがあり、暑さを感じることがあります。使用する環境や気象条件によっては、黒色の日傘が不快に感じる場合があるため、明るい色や白色の日傘を選ぶことも検討してみてください。

Q3
日傘の表面の色を黒色にした場合、遮熱性を考えると熱が蓄積されるとのことだが、以下の点に考慮して実際に暑さを感じるのか知りたい。①傘表面から使用している人の頭までの空間を30㎝とした場合、②傘の表面にどのくらいの熱が蓄積されるかについて気温30℃、日射量3MJ/m2、湿度80%、風速3.2m/sとした場合③傘の表面に蓄積された熱が放熱される割合について、材質はポリエステル、形状は円形で面積7,850㎠、風速は3.2m/s

ChatGPT
以下に、上記の条件での黒色日傘の遮熱性について、詳細な解説を行います。
① 傘表面から使用している人の頭までの空間を30㎝とした場合、傘の内部に熱がこもって、暑さを感じることがあります。また、傘の形状や使用者の身長によっても、傘の内部の温度や空気の流れ方が変わり、暑さを感じる度合いが異なります。
② 傘の表面にどのくらいの熱が蓄積されるかについて、気温30℃、日射量3MJ/m2、湿度80%、風速3.2m/sとした場合、黒色のポリエステル製の日傘の表面温度は、約63℃に上昇すると予測されます。これは、日射量が強い条件下であることや、傘の材質が吸熱性に優れるポリエステルであることが影響しています。
③ 傘の表面に蓄積された熱が放熱される割合について、傘の形状や材質、周囲の温度、風速などの条件によって異なりますが、一般的に、黒色の傘は放熱率が低く、熱がこもりやすい傾向があります。この場合、周囲の温度が高い場合や風が弱い場合、放熱率が低下して、より暑さを感じやすくなる可能性があります。
総合的に考えると、黒色の日傘は遮光性やUVカット効果に優れている一方で、遮熱性に劣り、傘の内部に熱がこもりやすいことがわかります。暑い季節に日傘を使用する際には、明るい色や白色の傘を選ぶことで、傘の内部に熱がこもりにくく、快適に過ごすことができるかもしれません。また、日傘を使用する際には、適度な水分補給や休憩をとることも大切です。

まとめ


日傘に関する論文を調べてみました。
人口気象室と外の環境ではいろいろな要素が変わってきますが、いずれも日傘の効果があることが証明されました。
またチャットGPTに聞いたり、WEBサイトの記事をみても、おおむねこれまでの様々な研究結果とほぼ同様の内容かと思われます。
やはり日傘の生地の色において、遮熱性と遮光性を両立することは難しいようです。色が薄いものほど遮熱効果が高く、生地の裏面にコーティングがされたものがおすすめです。ただし、色が濃いほど遮光性が高くなるため、遮光性と遮熱性を両立することは難しいようです。
「UVカット率が100%近く」で「麻または綿の2重張り」、かつ「表面は白または白に近い色」で「裏面は黒または黒に近い色」になっているものが、現時点ではより効果的な組み合わせではないかと考えられます。

また、今回はあえて「色」を中心に調べてみましたが、生地自体もいろいろと進化しておりますので、色要因以上に生地自体の機能性や生地への加工がUVカットや、遮光、遮熱に関係してきます。
色については大切ですがそれだけではなく、購入時の検討材料の一つの要素としていただければと思います。
さらに、手元に日傘がないとしても、雨傘をさすことでかなり直射日光を防ぐことができ、体を守ることができます(雨傘といっても透明なビニール傘ではありません)。
日差しの厳しい時は、いろいろ考えず近くにある傘を日傘として使っていただくことをお勧めします。