日本では、春から秋にかけて春雨、梅雨、ゲリラ豪雨、台風、秋雨と、降水量の多い時期が連続します。その中でももっとも雨の多い時期は6月で、次が台風シーズンの9、10月になります。一年の中で傘をよく使う時期である梅雨について、いろいろな角度から調べてみました。
日本では、春から秋にかけて春雨、梅雨、ゲリラ豪雨、台風、秋雨と、降水量の多い時期が連続します。その中でももっとも雨の多い時期は6月で、次が台風シーズンの9、10月になります。一年の中で傘をよく使う時期である梅雨について、いろいろな角度から調べてみました。
梅雨(つゆ)とは、日本の5月末から7月初〜中旬にかけての、曇りや雨の日が多くなる時期のことです。日本だけでなく、中国の南部や韓国でも見られる気象現象のことも指します。
ちなみに日本の一番北にある北海道に梅雨はないとされています。日本列島に梅雨をもたらす雨雲・梅雨前線は、北海道に到達するころには勢力が弱まり、梅雨のような長雨が発生しないからです。
入梅(にゅうばい)とは、雑節のひとつで「暦の上で梅雨が始まるとされている日」のことです。
雑節とは、季節の変化を把握するために設定された暦日のことで、ほかには節分や八十八夜などがあります。「入梅」は暦の場合でのみ使い、気象上では「梅雨入り」(つゆいり)を使っています。
梅雨の始まりは「梅雨入り」、梅雨の終わりは「梅雨明け」と呼ばれています。毎年、梅雨入りと梅雨明けの日にち、そして期間は異なります。下の表は、過去30年間の各地域の梅雨入りと梅雨明けの平均日程です。東京を含む関東地方では、例年6月7日頃に梅雨入りし、7月19日頃に梅雨明けします。
地域 | 梅雨入り | 梅雨明け |
沖縄 | 5月10日ごろ | 6月21日ごろ |
九州地方(南部) | 5月30日ごろ | 7月15日ごろ |
四国地方 | 6月5日ごろ | 7月17日ごろ |
近畿地方 | 6月6日ごろ | 7月19日ごろ |
関東地方 | 6月7日ごろ | 7月19日ごろ |
東北地方(北部) | 6月15日ごろ | 7月28日ごろ |
※データ参考:国土交通省 気象庁「昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値)」
梅雨をもたらす雨雲・梅雨前線は、日本列島の南から北へと進んでいきます。そのため、梅雨入りは日本の南から北へと進行し、同様に南から北へと梅雨明けを迎えます。
晩春~夏頃には、オホーツク海高気圧と太平洋高気圧の間に梅雨前線ができます。
図は「東京新聞WEB https://www.tokyo-np.co.jp/article/37265」を掲載
梅雨前線の生成には、ヒマラヤ山脈による偏西風の蛇行が関係しています。
蛇行した偏西風が日本付近で合流する事と、偏西風の蛇行により、オホーツク海高気圧を作る事に関係しています。
太平洋高気圧の勢力が増すと梅雨前線も北上していき、やがて消滅、梅雨明けとなります。
北海道では、「蝦夷梅雨」という言葉はありますが、梅雨前線が北海道付近まで北上する事はほとんどなく、梅雨の現象がはっきりしないため、北海道では梅雨がないとされています。
梅雨の期間は1カ月から1カ月半程度です。梅雨が明けると晴天が続き、気温もぐっと高くなります。
先ほどもありましたが、梅雨入りとは、梅雨の期間に入ることで、梅雨明けとは、梅雨の期間が終わることです。それぞれ数日から1週間程度の天候の予想にもとづき、気象庁の各地方予報中枢官署が発表します。
なお、後日、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討を行い、その結果、梅雨入り及び梅雨明けの期日が変更となる場合があり、梅雨入り・梅雨明けの時期がはっきりせず、○月○日のように特定の日付がない年もあります。
梅雨入り・梅雨明けを発表する各気象台
仙台管区気象台 (東北地方)
東京管区気象台 (関東地方)
新潟地方気象台 (北陸地方)
名古屋地方気象台(東海地方)
大阪管区気象台 (近畿地方)
広島地方気象台 (中国地方)
高松地方気象台 (四国地方)
福岡管区気象台 (九州北部地方)
鹿児島地方気象台(九州南部地方)
沖縄気象台 (沖縄地方)
「梅雨」に「梅」の漢字が使われた由来は、中国にあるといわれています。中国の揚子江周辺では梅の実が熟す頃が雨期にあたり、そのことから「梅」の字を使うようになったとされているのです。
ただ、中国から伝わったときは「梅雨(つゆ)」ではなく、「梅雨(ばいう)」として伝わったそうです。
現在、中国では「梅雨(メイユー)」、韓国では「長霖(チャンマ)」と呼ぶそうです。
「梅雨」は東アジア特有の雨期であり「梅」も東アジアにしか生息しない植物だからでしょうか。
他の説として、雨によって黴(かび)が生えやすくなることがあげられます。そこから「黴雨(ばいう)」という言葉が生まれたというものです。ただ、語感が良くないので「黴」の字ではなく「梅」という字になったということです。
諸説ありますが、日本では江戸時代あたりから「梅雨(つゆ)」を使うようになったといわれています。その由来をいくつか紹介します。
まず一つめが、「露(つゆ)」から派生した「梅雨(つゆ)」という説です。 6月~7月にかけては雨がたくさん降ります。すると木々に露がつくことから「梅雨(つゆ)」というようになった、という説があります。
二つめは、熟した梅の実が潰れることから「潰ゆ(つゆ)」という説です。
梅の実の成長には雨の存在が欠かせません。6月の初旬はまだ実が硬くても、下旬には収穫を終えることがほとんどです。そのため、熟して潰れる時期でもあることから「潰ゆ(つゆ)」が「梅雨(つゆ)」になったという説があります。
他にも、梅の実が熟す時期だから「つはる」から連想した、カビのせいで物がそこなわれる「費ゆ(つひゆ)」から連想した、などの説もあります。
入梅の頃は特にイワシがおいしいといわれており、この時期に水揚げされるマイワシは入梅イワシと呼ばれています。産卵前のイワシは一年で最も脂がのっており、舌の上でとろける口当たりです。千葉県の銚子港はイワシの水揚げ量が全国1位ということもあり、例年この時期はイベントの開催などが盛んです。天ぷらや刺身、なめろうにするなどいろんなイワシを味わえます。
ほかにもイサキやハモ、野菜だと新生姜やいんげん、トマト、キュウリ、ナス、パプリカ、あとはもちろん梅がおいしい季節です。
気温が暑くなり、ジメジメして体調を崩しやすい時期ですが、ミネラルやビタミン豊富な夏野菜や魚などが流通し始める時期ですので、旬の食材をしっかりとってこの時期を乗り越えましょう。