雨の日に活躍する傘ですが、不要になった傘がそのまま捨てられるケースが後を絶ちません。
特に、急な雨で購入したビニール傘や、使用後に持ち帰るのが面倒になった傘は、コンビニや駅、さらにはネット上で話題になりましたが東京ディズニーランドのゴミ箱にまで捨てられることがあります。
これらの傘を有効活用する仕組みが求められています。
傘を取り巻く環境
不要な傘を新たな価値へ 回収・再利用で広がる可能性
不要な傘を回収し、次のサービスへつなげるサスティナブルな取り組み
不要な傘の現状
・午後から晴れると分かっている日は、不要になった傘を捨てて帰る人が多い。
・コンビニの傘立てには、持ち主不明の傘がたびたび放置されている。
・鉄道の忘れ物の中で傘が最も多く、一定期間後に処分されてしまうことが多い。
このように、大量の傘が日々放置され、廃棄されているのが現状です。実際に傘を廃棄するには地域によって分別方法が違います。
コンビニに放置していく傘については、廃棄するために店のスタッフが分別に追われるうえに、コンビニのゴミは「事業系一般廃棄物」になり、家庭ゴミと区分されるため、多額の処分費用がかかることになります。
また、コンビニに設置されているゴミ箱に家庭ゴミを廃棄することは「不法投棄」にあたり、廃棄物処理法違反で罰則が科される可能性もあります。
傘の回収と再利用の仕組み
実際の取り組み
一部の地域では、無料で傘を貸し出す「シェア傘」の取り組みが進んでいます。
また、不要になった傘の生地を使ったリメイク商品も注目を集めています。
これらの取り組みを全国的に広げることで、傘の廃棄問題を解決し、サスティナブルな社会の実現につなげることができます。