傘のおすすめ

傘を持って行きたい秋の箱根旅行【傘のプロ妄想シリーズ6】

傘を持って行きたい秋の箱根旅行

夏の暑さも一段落した時期、すっきりしない夏バテを解消するには温泉がいいかもしれないですね。
温泉地で有名な場所は全国にいろいろとありますが、今回は箱根へ行こうと思います。
旅行にむけて傘の専門家から見た箱根の注目ポイントを検討してみました。

箱根とは?

神奈川県の南西部に位置しています。古くから宿場町として栄え、現在も保養地・観光地として栄えています。
山々に囲まれた豊かな自然のある関東でも有数の温泉地で、日本のアートが堪能できる美術館がいくつもあり、日々の疲れを取るために訪れる人もたくさんいます。
また、毎年1月2日、3日に行われる東京箱根間往復大学駅伝競走は有名で沿道に沢山の方が応援しており、箱根駅伝ミュージアムもあります。
さらに箱根は複数のキャラクターが共存する「聖地」にもなっています。中でも代表的なのが、「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズで、箱根が舞台となっており各所で目にすることができます。

おすすめの観光シーズンは?

箱根は四季折々の美しさがあり、特に秋の紅葉は見事です。
11月には色とりどりの紅葉が楽しめ、9月から11月にかけてのススキの穂の波もまた格別です。
しかし、春から秋にかけては観光客で賑わうため、静かな時期を求めるなら冬がおすすめです。
冬は人出も少なく、箱根の自然をゆっくりと堪能できます。
ただし、どの季節に訪れても、箱根の豊かな自然と文化は訪れる人々を魅了します。

四季それぞれの気候

箱根は、その美しい自然と温泉で知られる観光地ですが、気候には特に注意が必要です。標高の違いによって気温が大きく変わるため、訪れる季節や場所に応じて適切な服装を準備することが大切です。
また、年間を通じて雨が降ることが多いので、傘を持参することをお勧めします。
箱根の天候は変わりやすいので、旅行前に最新の気象情報を確認すると良いでしょう。

箱根の気温と服装:春(3月〜5月)


春の訪れとともに気温は徐々に上昇しますが、箱根町の標高の高い地域では冷涼な気候が続きます。標高645mの仙石原や、標高526mの宮ノ下では、春でも肌寒い日が多いため、暖かい服装を心掛けることが大切です。。
服装は東京の2月~3月をイメージして、パーカーや薄手のセーター、ジャケットを忘れないようにして重ね着ができる服や防寒具を準備しておくと良いでしょう。

箱根の気温と服装:夏(6月〜8月)


春が過ぎ、初夏から夏にかけて箱根は過ごしやすくなります。
箱根湯本は22℃~26℃ほどです。ふもとの町ではTシャツといった服装でも過ごせますが、標高が高い場所を訪れる場合、服装は長袖シャツや薄手のカーディガンを持参した方がいいでしょう。
また、梅雨のシーズン(6月中旬~7月中旬)には雨具を持っておくようおすすめします。7月の平均気温は22度と、東京でいうと5月くらいの暖かさ。まだまだ薄手の長そでは手放せません。
ただし、高地である箱根では日差しの強さが気になります。日傘や帽子など日焼け止め対策はしっかりとしていきましょう。雨傘と日傘の両方の機能を兼ね備えた晴雨兼用傘で折りたたみタイプ(超軽量ミニ)なら移動時のバッグでもかさばりません

箱根の気温と服装:秋(9月〜11月)


夏の暑さが和らぐ初秋から秋の箱根。
ふもとは都心とほぼ同じですが、標高が高い場所では気温が下がり始めます。箱根や仙石原では、秋でも最低気温が氷点下になることがあります。
長袖のシャツ、厚手のカーディガンやセーター、ジャケット、ブーツなど冬の服装で、防寒対策も忘れないようにしましょう。
また、10月は1年のうちで降水量がもっとも多い時期でもあります。冷たい雨が降りやすいので、折り畳み傘など雨対策も怠らないようにしてください。芦ノ湖周辺では、冷たい風も吹き始めるので、首元の詰まった服もいいでしょう。

箱根の気温と服装:冬(12月〜2月)


12月から2月の冬季は箱根が最も寒くなる季節です。
仙石原、宮ノ下も同じ位冷え込むほか、ふもとの箱根湯本でも冬季には最低気温が氷点下まで下がることもあります。
旅行の服装は手袋やマフラーのほか、厚手のニット、コート、ダウンジャケット、ブーツなど寒さ対策を万全にしましょう。

箱根の歴史

箱根温泉は、その歴史の深さと自然の美しさで知られています。奈良時代に始まり、泰澄大師の弟子である浄定坊によって発見された惣湯は、今もなお多くの人々に愛されています。
箱根七湯の伝統は、日本の温泉文化の象徴とも言えるでしょう。
鎌倉時代から江戸時代にかけて、箱根は交通の要所として、また、関所の町として発展しました。天下の険とも称された箱根山を越える旅は困難でしたが、その先にある豊かな温泉は旅人たちにとって大きな慰めでした。
明治時代に入り、関所が廃止されると、箱根はさらにアクセスが容易になり、避暑地や外国人にも人気の観光地として発展していきました。
大正時代には箱根登山鉄道が開通し、箱根の魅力はさらに広がりました。
今日でも、箱根はその豊かな自然と温泉で、多くの人々に愛され続けています。

「箱根」にはどんな由来が?

箱根の名前は、1200年以上前の『万葉集』に「足柄のはこね」として登場し、奈良時代から使われていたことが記録されています。
この地名は「筥根」とも書かれ、「筥」は箱を意味し、「嶺」は山を表すため、「箱型の山」という意味合いで名付けられたと考えられています。
また、別の解釈では、「ハコ」が神仙を、「ネ」が山を意味し、神々が住む山という伝説から来ているとも言われています。
箱根の由来には複数の説があり、その歴史的背景は今も多くの人々に魅力を与えています。

シーズン別!箱根観光のおすすめと見どころ

箱根は、その豊かな自然と文化で知られる日本を代表する観光地の一つです。
四季折々の花々が彩る風景、歴史ある神社や温泉リゾートが点在し、訪れる人々に様々な楽しみを提供しています。
箱根登山鉄道やロープウェイを使って、この地域の美しい景色を一望できるのも魅力の一つ。
地元のお祭りやイベントも多く、訪れるたびに新しい発見があるでしょう。


春の訪れとともに、箱根はその美しい自然で知られる場所として、また一つ魅力を増します。
温泉で有名なこの地域は、春になると桜の花が咲き乱れ、訪れる人々に日本の四季の移ろいを感じさせてくれます。
箱根湯本から始まる桜のトンネルは、芦ノ湖の周辺まで続き、その道中でさまざまな種類の桜を楽しむことができるでしょう。
早川沿いに広がる桜並木は、春の光に照らされてさらにその美しさを増し、訪れる人々にとって忘れがたい光景となります。
箱根の春は、自然の美しさと和の心を感じることができる、特別な季節です。


箱根の夏は、色とりどりのあじさいが咲き誇り、訪れる人々を魅了します。
梅雨の時期には、箱根登山鉄道に沿って咲くあじさいが、まるで絵画のような風景を作り出し、「あじさい電車」はその美しさを間近で楽しむ絶好の機会を提供します。
7月まで続くこの光景は、箱根の自然が持つ独特の魅力を象徴しています。
また、芦ノ湖で行われる夏祭りや花火大会、強羅の大文字焼き、箱根神社での神事など、夏のイベントも盛りだくさんで、訪れる人々に日本の伝統と文化を体験する機会を提供します。これらのイベントは、地元の人々だけでなく、遠方からの訪問者にも愛されており、箱根の夏を一層特別なものにしています。
スケジュールを確認し、箱根の夏の魅力を存分に楽しんでください。


箱根の秋はススキ鑑賞・紅葉狩りがおすすめ
箱根の秋は、まさに自然の芸術家が描く絵画のようです。仙石原のススキ草原は、金色に輝くススキの波が広がり、訪れる人々を魅了します。
この時期、箱根は「かながわの景勝50選」に選ばれるほどの美しさを誇り、紅葉狩りには最適な場所です。特に、仙石原から芦ノ湖にかけてのエリアは、紅葉の見頃が長く続き、秋の深まりとともに色づきの変化を楽しむことができます。
箱根の山々が織りなす紅葉のグラデーションは、日本の秋の代表的な風景として多くの人々に愛されています。
箱根の秋の旅は、自然の中で心を癒す、素晴らしい体験を提供してくれるでしょう。


箱根の冬は、まさに息をのむような美しさを誇ります。
芦ノ湖の静寂な水面に映る富士山の雄大な姿は、冬の澄み切った空気と相まって、訪れる人々に深い感動を与えてくれます。
雪が降ると、その白銀の世界はさらに幻想的な雰囲気を演出し、箱根の自然が織りなすアートとも言えるでしょう。
そして、寒さを忘れさせてくれるのが、箱根に点在する多彩な美術館たちです。彫刻の森美術館では自然とアートが融合した空間を、岡田美術館では日本画の精緻な美を、箱根ガラスの森美術館では光とガラスの魔法を、ポーラ美術館では西洋絵画の名作を堪能することができます。
冬の寒さを芸術の温もりで溶かし、心に残る旅をお楽しみください。

箱根の見どころスポット

大涌谷


箱根の最も新しい火山活動で生まれた爆裂口が大涌谷です。
噴気孔群から年中噴きだす白いガスには硫黄分が含まれ、独特の匂いも立ちこめます。岩肌が黄色くなっているところは、硫黄の成分が結晶化したものです。
温泉のわき出すところでは、名物の「黒たまご」が作られています。高温で酸性の湯に浸けると殻の黒いゆで卵となり、1個食べれば寿命が7年延びると伝えられています。最低4つセットから販売しています。

箱根海賊船


箱根の景勝地・芦ノ湖を運航する観光船です。
色鮮やかで豪華な装飾が特徴で、船体はロワイヤルII、ビクトリー、クイーン芦ノ湖の3隻があります。定員はそれぞれ500名ほどで、片道25~35分かけて桃源台港、箱根町港、元箱根港の間を行き来します。
天気のいい日は開放的なデッキがおすすめです。気持ちのよい風に吹かれながら、四季折々の自然と山々の景色を堪能できます。

箱根神社


芦ノ湖畔にある箱根神社は、古くから関東域の総鎮守として尊崇されてきました。
勝負運や金運など、多岐に渡りご利益があるといわれています。
かつて多くの武将が訪れた、勝負の神として名を馳せる神社です。

彫刻の森美術館


自然と芸術の調和を目指して1969年に創設された広大な敷地に約120点の彫刻作品が点在している国内初の野外美術館です。
7万㎡の広大な敷地には、約120点の彫刻作品が点在しています。
ロダン、ムーア、ミロなど近・現代美術を代表する世界的巨匠の名作が展示されています。
野外彫刻は、個人としての使用目的に限り撮影することが可能です。作品と同じポーズで記念撮影をしたり、作品の中に入って遊んだりと、子どもも一緒になって楽しめるスポットも多いので、家族連れにもおすすめです。

箱根強羅公園


1914(大正3)年に開園した日本初のフランス式整型庭園です。
園内には、四季を通してさまざまな花々が咲き、来園者の目を楽しませてくれます。
熱帯植物館やローズガーデンなどのほか、カフェや体験工房、茶室などの施設もあり、散策以外にもさまざまな体験ができるものも魅力です。

箱根関所


江戸時代の関所を完全に復元した歴史施設。
明治2(1869)年の関所全廃で箱根関所も廃止されたが、発掘や史料をもとに平成19(2007)年に関所の大番所や上番休息所などの復元整備が完了し公開された歴史的な施設です。
この施設は、江戸時代の旅人が経験した厳しい検問や日常生活を体験できる貴重な場所となっています。訪れる人々は、歴史の一端に触れながら、当時の日本の文化や社会の様子を学ぶことができます。

芦ノ湖


約3100年前、火山活動による水蒸気爆発が原因で山が崩壊し、その土砂が川を塞いで芦ノ湖が形成されました。
この美しい湖は、多様なレジャー施設や土産物店、遊覧船で知られ、箱根関所や旧東海街道の杉並木などの歴史的名所も湖畔に点在しています。
芦ノ湖は、その自然の美しさと歴史的価値で多くの訪問者を魅了し続けています。

箱根 駒ケ岳ロープウェー


箱根駒ケ岳ロープウェイは、芦ノ湖畔の箱根園から箱根駒ケ岳山頂までを結ぶ、全長1783メートルの空中散歩です。約7分の旅で、標高1356メートルにある山頂の展望広場に到着し、そこからは富士山や相模湾、伊豆半島、さらには南アルプスの壮大な景色を一望できます。季節によって変わる草花の美しさも、このロープウェイの魅力の一つです。

箱根元宮が山頂にあります。


箱根元宮は、箱根神社の奥宮として、霊峰駒ヶ岳の山頂に鎮座する神社です。雄大な自然の中に佇むその姿は、古来より人々の信仰を集めてきました。
箱根元宮の起源は古く、今から約2400年前、聖占仙人が神山の山神の威徳を感應し、駒ヶ岳山頂に神仙宮を開いたことに始まります。その後、箱根神社の奥宮として整備され、現在に至ります。
15時までしか宮司様がいないのでお参りや御朱印を希望する人は時間に注意しましょう。

ポーラ美術館


ポーラ美術館は、神奈川県の箱根町に位置する美術館で、印象派絵画のコレクションが日本最大級です。
この美術館は、富士箱根伊豆国立公園内の自然に囲まれた場所にあり、美術と自然の共生をテーマにしています。
訪れる人々は、モネやピカソなどの名作と共に、森の散策路を歩きながらアートを楽しむことができます。
また、美術館内にはカフェやレストランもあり、アート鑑賞の合間にくつろぐことも可能です。
箱根ポーラ美術館は、アートと自然が織りなす豊かな体験を提供する場所として知られています。

箱根湿生花園


国の天然記念物にも指定されている「仙石原湿原」に隣接した植物園。
湿地環境を復元し、天然に近い状態で草花を観察できるのが魅力。湿原や川、湖沼などの水湿地に生育する植物を中心に、草原や林、高山植物のほか、珍しい外国の山草も含め、約1700種の植物を見ることができます。
園内には木道が整備されていて、低地から高山へ、低層湿原から高層湿原へ、という流れで散策ができるようになっています。

箱根湯寮

箱根湯本から無料送迎バスで約3分、箱根湯本の豊かな自然を満喫できる古民家風の日帰り温泉施設。
湯は箱根七湯のひとつ「塔之沢温泉」を源泉としたアルカリ性単純温泉で、肌あたりがやわらかく「美肌の湯」とも称されます。大浴場だけでなく貸切個室露天風呂も全19室あります。

箱根でお勧めの交通機関3選

移動が楽しめれば、旅はもっと楽しくなるはず。
箱根なら移動中でも豊かな自然を楽しめる交通機関が多いため、移動手段も楽しさで選んでみてはいかがでしょうか。

箱根登山鉄道


沿線に箱根の主要スポットが点在し、箱根観光に欠かせないのが「箱根登山鉄道」です。
小田原駅~強羅駅を結ぶ「箱根登山鉄道」と、強羅駅~早雲山駅を結ぶ「箱根登山ケーブルカー」からなり、箱根湯本駅と強羅駅の2回の乗り換えで終点の早雲山駅までアクセスできます。あじさいの咲く時期の「箱根登山鉄道」は、「あじさい電車」の愛称で親しまれています。

箱根ロープウェイ


雲山駅から桃源台駅までを結ぶ、全長約4kmのロープウェイです。
ゴンドラからは箱根の山々や芦ノ湖、富士山や相模湾などが眺められ、自然を満喫しながら約24分間の空中散歩が楽しめます。
沿線には箱根随一の観光スポットである「大涌谷」もあり、通過時には眼下に130mの深い谷が広がり、白い噴煙や流れ出た硫黄の様子も見ることができます。

小田急ロマンスカー


小田急電鉄が運行する小田急ロマンスカーは、1930年代に新宿~小田原間をノンストップで運行する「週末温泉急行」をルーツに持ち、80年以上の歴史を誇る全席指定制の特急列車です。
ロマンスカーを代表する存在が、2018年に運用が開始されたGSE(70000形)。歴代の車両にも採用されてきた伝統のバーミリオンオレンジを側面にあしらったGSE(70000形)は、先頭車両に展望席を設置。大型の1枚ガラスが採用され、迫力ある眺望を楽しむことができる人気の席です。

まとめ

箱根の気候と歴史、観光スポットについて紹介しました。
関東近県からは比較的直ぐに行くことができ、海の幸も山の幸も両方楽しむことができる温泉地です。
インバウンドでも大人気のエリアで外国から来た観光客もたくさんいます。
じっくり楽しむ派もガンガン観光スポットを回る派も心のままに箱根を満喫してはいかがでしょうか。

他の「傘のプロ妄想シリーズ」はこちらです。