傘雑話集

アウトドアに傘を持っていくか否か

アウトドアに傘を持っていくか否か

実のところバックパックを背負って山歩きをする人は、通常傘を持つことはあまりありません。山歩きは常に変わり続ける天候が基本ですから雨にも備えたいものですが、傘は片手をふさいでしまう道具なので、どうしても足元が気になる山歩きには不向きです。この場合、雨はレインコートもしくは防水性の高い服で防ぐことになります。

トレッキングステッキと傘を同時に持つことは難しいですし、ステッキと傘を連結させても体を雨から守るのはちょっと困難です。実際に山歩きをしていて、雨が降って足元がぬかるんでいるときに、ステッキと傘であればステッキを選択する人が大半だと思います。
もちろん不意の事態に備えて片手は開けておかなくてはなりませんから、必然的に山歩きに傘は不要です。

では、キャンプの場合はどうでしょうか?
同じアウトドアでも現地に車などで赴き、テントを張って過ごすという事であれば、傘は使用機会があります。雨自体はテントで防ぐとしても、小雨程度であればレインコートを着てキャンプファイアを焚くよりも傘をさしながらの方がいろいろ好都合です。また、よそのテントを訪ねたりするときも傘の方が便利かなという印象です。

釣りの場合、傘は不向きです。釣りに関しても天候の変化はつきものなのですが、やはり竿を持つ以上、片手をふさいでしまう傘は使えないものと思って良いでしょう。古来より釣り人の装備は蓑と頭にかぶる笠だったりします。

ゴルフの場合、傘とレインコートであれば傘の使用をお勧めします。もちろんプロゴルファーは別なのですが、アマチュアゴルファーであれば、レインコートを着て傘を持たないプレーは避けた方が良いかと思われます。ゴルフグラブが濡れた状態でのグリップはアマチュアですとかなり滑りやすくなってしまいますし、顔が濡れただけでも視界や集中力など色々なものが悪くなります。プレースピードは落ちるかもしれませんが、トータルで考えると傘を持って移動し、スウィング時だけ傘を置いてプレーした方が良い結果が生まれやすいと思います。なお、コースに傘を突き立てたりしないことは最低限度のマナーです。