良く知られているように傘の最終処分方法で最も多いのは埋め立てです。
自治体によっては色々と傘を分解しないと引き取ってくれない地域もあるわけですが、基本的には燃えないゴミとして引き取られ、そのまま埋め立てられているようです。
日本における傘の輸入量は年間一億本とも言われていますから、恐らく年間一億本もの傘が埋め立てられているというわけです。
きわめて非効率で環境に負荷がかかる事態になっていると言えるでしょう。
確かにちゃんと捨てることが出来れば資源の回収など色々出来る可能性はあるわけですが、基本的に傘はリサイクル前提の製品構造になっていません。一部の傘屋でリサイクル前提の傘も作られていますが、回収の仕組みまでデザインされてはいないので結局捨ててしまう人が多いようです。
傘がごみにならないためにはどうしたら良いのでしょうか?
何年も使い続けられるよう丈夫で汚れにくく作って捨てるまでの期間を長くする。
壊れても修理しやすい構造にして規格を統一し、色々な種類の傘を作らない(現状数千種類あると言われている)。
忘れ物にされた傘を一定期間でリサイクルに回して良いように法律を運用する。
壊れやすい傘を輸入しないよう政令などで制限するか、初めからリサイクル費用をデポジットとして製品に乗せて販売する。
色々ありますが、受け入れられる人がどれだけいるのかがカギになりそうですね。