傘雑話集

傘はなくすからこそお祝品にする

傘はなくすからこそお祝品にする

正直なところお祝いのレベル感にもよるのですが、よく紛失するイメージのある傘をお祝い品にするのを躊躇するという話を聞くことがあります。確かに結婚した二人が傘を贈り合うというのはちょっと心配です。なんとなくその後の展開が想像できますよね。

しかし、結婚式の引き出物に来賓の皆様に対して傘をお渡しするのはありだと思います。確かになくすと残念な気持ちになる傘ではありますが、結局一年を通して無くてはならないものであるのも事実です。自分で買うことなくもらった物であれば、失った時のショックも少ないです。引き出物としてご夫婦の名前入りハートマーク柄の傘といった強烈な見た目の傘でなければ、贈ってくれた方に感謝こそあれ、いらなかったという話にはなりにくいですよね。

ポイントになるのはなくしてはいけないレベルの贈り物を渡したいイベントでは贈らないという事だと思いますし、そうでないのであればこれほど便利な贈り物もありません。
実際、男性にド派手な蛍光色の傘を贈ったり、女性にいかにも地味すぎる灰褐色の傘を贈ったりしなければ、傘は無駄になることはほとんどないアイテムです。

また、そもそもなくす可能性があるから使わない、贈らないというのも野暮な話なのかも知れません。使い始めて最後には使えなくなるというのは、消耗も紛失もどちらも変わらないわけです。ただ失くしたというとどうしても、単に損をした気分になりがちですが、使ってみないとどうなるのかは分からないわけです。

残念な事実ではありますが、物品は1か月ぐらいでいきなり壊れることも有り、反対に死ぬまで失くさないこともあるのです。そんなことを気にするよりも、あなたの大切な人に素敵な傘を存分に使ってもらい、紛失リスクは贈り手が持つというのも素敵な考え方かと思います。

そしてあなたが傘を贈る際には、メッセージカードに「紛失などは気にせずにどんどん使ってくれたら嬉しいです」と書けばよいのですから。