傘と文化との関係

雨の日もおしゃれに!傘好きが注目する海外の傘ブランド特集 オランダ・スペイン・オーストリア・スウェーデン・オーストラリア・ニュージーランド編

日本の洋傘は江戸時代に海外(ヨーロッパ)から輸入されたものが土台となって発展していきました。
世界の傘と日本の傘を比べた場合、基本的な形や構造はそれほど変わりないかと思いますが、やはりそれぞれのバックグランドからにじみ出る個性があると思います。
現在の世界で傘の主力製造地であるアジア以外で傘を製造している会社について、今回はオランダ・スペイン・オーストリア・スウェーデン・オーストラリア・ニュージーランドをピックアップしてみました。
各社の紹介を通して日本で流通している多くの製品との違いを感じてみてはいかがでしょうか。

オランダの傘メーカー

Senz°

公式ホームページ https://www.senz.com/

センズは2006年に、デルフト工科大学の3人のオランダ人学生(Gerwin Hoogendoorn、Gerard Kool、Philip Hess)によって傘の使い勝手と環境問題を解決するために開発されました。毎年10億本以上の傘が捨てられていることをご存知ですか?センズの優れたデザインは環境に優しい長持ちする傘を実現しました。2006年の発売以来、世界中で300万人以上がセンズ傘を選んでおり、センズは数多くの国際的なデザイン賞を受賞しています。

スペインの傘メーカー

CLIMA

公式ホームページ https://clima.framer.website/

クリマはスペインで最も古い傘のブランドであり、ヨーロッパでも歴史あるブランドの1つです。設立当初より、あらゆるスタイル、トレンドやファッションに適応し、機能性を超えた傘をデザイン、設計、製造してきました。現在、5大陸すべての30か国以上で販売されている300以上のモデルを設計、製造、販売しています。CLIMA M&Pは、最高のコンポーネントと素材で製造され、独自のデザインは人生を最大限に活用したい人のためのオートクチュール傘です。

オーストラリアの傘メーカー

Shelta

公式ホームページ https://shelta.com.au/

オーストラリア国内で6割以上のシェアを誇る傘関連の専業メーカーです。基本的なつくりはしっかりしながらもファッション性にも富んでいます。

オーストリアの傘メーカー

doppler

公式ホームページ https://dopplerschirme.com/en/

1947年に創業者のエルンスト・ドップラー氏が2人の従業員と傘の製造を開始したことから始まった老舗傘ブランド「doppler(ドップラー)」。ヨーロッパ随一のアンブレラブランドとして知られています。最先端の素材や技術を使いつつ、スタイリッシュさも兼ね備えているため、日本の百貨店などで取り扱われることも多いです。アルミとファイバーグラスを駆使して組み立てられた折りたたみ傘は非常に軽く、持ち運びにも最適です。

ニュージーランドの傘メーカー

BLUNT

公式ホームページ http://bluntumbrellasjp.com/

ブラントの生みの親であるグレイグ・ブレブナーは、ある日、風によってひっくり返った人々の傘の先が彼の眼を突きそうになる体験をしました。この出来事に問題を感じたグレイグは自宅のキッチンで接着剤と凧の材料を手にブラントの原型となる傘の製作にかかりました。ブラントは、傘が使い捨て文化の象徴のように捉えられている現状を嘆いています。ブラントが追い求めているのは、「傘はすぐこわれる、安物にすぎない」といった消費者が従来、言わば当たり前のように受け入れてきた傘についての既成概念を変えることです。革新的なデザインと良質なものづくり、そしてこだわりぬいた材料選びさらに厳しいエンジニアによる試験を重ね作り上げられた傘を、ブラントは自信を持ってみなさまにお届けいたします。ここ100年以上にわたる傘の歴史において、ブラントの傘は、最も重要なデザイン上の進化を遂げたと言えるでしょう。

スウェーデンの傘メーカー

Happy Sweeds

公式ホームページ https://www.happysweeds.com/

スウェーデンのストックホルムから憂鬱な雨からハッピーな気分にしてくれるHAPPY SWEEDS [ハッピースウィード]。雨の日を幸福(Happy)と華やかさ(Bright)に変えること、“ Let your rain days shine bright “ ( 雨の日を明るく輝ける物にしたい。) の理念を基に様々なデザインを折りたたみ傘に落とし込んでいます。機能面では、ワンタッチオープンクローズを採用し、Double Layer Ribs によって強風で逆さになっても壊れることなく簡単に戻すことが可能な高機能を兼ね備えています。Rodny LaceyとRamzi Laarifの2人がニューヨークを旅行中、子供達がイーストリヴァーの上のブルックリンブリッジから紙飛行機を投げて遊んでいました。その時突然、雨がどしゃ降りで降り始め、子供達のうちの1人は鮮やかな紙飛行機を広げて雨を凌ぐ為、 傘代わりにして使ったのでした。HAPPY SWEEDS(ハッピースウィーズ)のアイデアは、ブルックリンブリッジから与えられたハプニングによって引き起こされ生まれたそうです。傘に施されたデザインは雨が降る悲観的な日を、明るく輝く日に変えてくれるのです!“良い気分”を与えてくれる全てのものはそれぞれの物語があり、そこからインスピレーションを受け、HAPPY SWEEDS(ハッピースウィーズ)の傘は生まれています。

まとめ

海外製の傘は各メーカーごとに特徴があります。
自社の設立の背景や傘に対するこだわりについて各社のホームページからもよく表れていたと思います。
いろいろありましたが、その違いを含めぜひ気になる傘を手にとってみてください。いつもと違う風景が見えてきて雨の日が楽しみになると思います。