傘と文化との関係

雨の日もおしゃれに!傘好きが注目する海外の傘ブランド特集 イタリア編

日本の洋傘は江戸時代に海外(ヨーロッパ)から輸入されたものが土台となって発展していきました。
世界の傘と日本の傘を比べた場合、基本的な形や構造はそれほど変わりないかと思いますが、やはりそれぞれのバックグランドからにじみ出る個性があると思います。
現在の世界で傘の主力製造地であるアジア以外で傘を製造している会社について、今回はイタリアをピックアップしてみました。
各社の紹介を通して日本で流通している多くの製品との違いを感じてみてはいかがでしょうか。

イタリアの傘メーカー

Maglia Francesco

公式ホームページ https://www.francescomaglia.it/en/マリア・フランチェスコが作る傘は、その感覚と作りにおいてエルメスやブリオーニ等TOPメゾンが認める唯一の傘ブランドです。1854年創業のイタリア随一の伝統を誇る傘の老舗で確かな品質により、現在5代目となる当主の元、長年に渡り連綿と受け継がれてきた職人の技と拘りで世界中に多くのファンを持っています。ミラノの工房では、量産をせず、厳選された生地や天然素材にこだわり、ベテランの職人が昔ながらの手作業による製法で、一本一本丁寧に傘を仕上げています。
Pasotti

公式ホームページ https://pasotti.jp/パソッティは、北イタリアに位置するマントバにて、1956年創業した老舗傘ブランドです。 パソッティのオーナーである、Mrs Eva Giacominiは、先代から引き継がれたブランドを世界75カ国のセレクトショップと取り扱いを広げました。世代から別の世代へのバトンが受け継がれる中で、トレンドに柔軟に対応をしていきながらも、パソッティが持つこだわりは絶やさずブランドへの反映をしてきたそうです。真鍮、スワロフスキー®︎クリスタル、高級シルク、細部に施される装飾は、イタリア製という尊厳を掲げこだわり抜かれた素材が際立ちます。デザイン、スタイル、ハンドルに至る限られたコレクションは一貫した創造性のもと全て職人の手作りで生産し、世界中にある最高のブティックで僅かに販売される希少性の高い傑作です。
MARIO TALARICO

公式ホームページ https://www.mariotalarico.it/マリオ・タラリコは、ナポリの目抜き通りであるトレド通りから路地を入ったところにある、1860年創業の小さくて偉大な傘屋です。1860年の創業当時よりマテリアル、ハンドメイドに拘り続けるナポリの老舗傘屋で、1本の木を手で曲げてハンドル部分を成形するなど、150年以上経った現在においてもほぼ全ての工程が手作業で行われています。

まとめ

イタリア語でアルティジャーノという職人を表す言葉があります。ファッションに限らず自動車から食べものまでイタリアの職人気質を感じさせる品物がたくさんあります。
今回紹介した傘も大量生産ものではない、職人によるこだわりの製品がたくさんありました。
他の人から見て、わかりやすく“オッ”と思わせる一品はイタリア物ならではです。
誰の傘ともかぶらない世界でただ一つの一本をメイド イン イタリアで手にしてみてはいかがでしょうか。