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父の日 世界の国々ではどうしてる?

 

毎年6月の第3日曜日は「父の日」です。母の日に比べると少し地味ですが、父の日も大切なお祝いの日になります。日頃感謝の言葉をいうことが無い方は、この機会に改まって感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。そんな「父の日」がどのような経緯で生まれたのか、ほかの国々はどうなっているのか、一緒に確認してみましょう。

日本の父の日は

日本では6月の第3日曜日の父の日に黄色のバラを贈り、お父さんへの愛情や尊敬を伝える慣習があります。父の日にはもともとバラを贈る慣習があるものの、黄色のバラを贈ることは日本独自の慣習になります。
日本で父の日に黄色のバラを贈る慣習のはじまりには、日本ファーザーズデイ委員会が開催する「父の日黄色いリボンキャンペーン(1982年から実施)」が関わっています。黄色いリボンには「愛する人の無事を願う」意味があり、父の日に贈るバラの慣習と同化して、現在の黄色いバラを贈る慣習となりました。

世界の国々の「父の日」の由来  アメリカ

6月の第3日曜日

1909年、ワシントン州のソナラ・ドッド(ジョン・ブルース・ドッド夫人)という女性は、「母の日」の説教を聞いていて、「父の日」もあるべきだと考えました。母親の亡き後、ソナラと5人の兄を男手一つで育ててくれた父親を敬愛していたからです。
父親が6月生まれだったため、ソナラは自分が通う教会の牧師に頼み、6月に「父の日」を祝う礼拝をしてもらいました。それは、1909年6月19日で、第3日曜日でした。
これがもとで、ワシントン州では6月の第3日曜日が「父の日」となったのです。
それから、幾人かの大統領によって「父の日」に関する声明などが出されましたが、実際に国民の祝日として定められたのは、1972年のことです。

母の日はカーネーションがペアになっていますが、父の日はバラがペアになります。アメリカで1910年に初めて行われた父の日の祝典の時、YMCA(Young Men’s Christian Association、キリスト青年教会)の青年たちは、健在の父に感謝を贈る者は赤いバラの花、亡くなった父に想いを馳せる者は白いバラの花を身につけて父をたたえたそうです。また、ソナラが父の日に父親の墓前に白いバラを供えたという説もあります。
父の日当日は家族みんなでゲームをしたり食事をしたりして一緒に過ごす事が多いそうです。

カナダ

6月の第3日曜日

プレゼントを贈るほか、家族で出かけレジャーなどを楽しむことが多く、体を動かすのが苦手なお父さんは家で映画をみたりゲームをしたりして一緒に過ごすそうです。
また、レストランで外食やバーベキューをすることが多く、父の日はどこのレストランも混雑するそうです。

ブラジル

8月の第2日曜日

ブラジルでは、母の日の3か月後の毎年8月第2日曜日が「父の日」(Dia dos Pais)です。ただし、国の休日ではありません。1953年8月16日に聖母マリアの父親である聖・ジョアキンの日にかけて、O globo新聞が広告宣伝の一環として始めたことが始まりと言われています。

イタリアやスペイン、ポルトガル

聖ヨセフの日 3月19日

イタリアやスペインなどカトリック系の国では、3月19日聖ヨセフの日(聖ジュゼッペの日)が父の日になります。ヨセフのイタリア語読みはジュゼッペで、イエス・キリストの養父です。イタリアでは、父親に感謝の気持ちを伝え、伝統菓子のゼッポレと呼ばれる穴のない揚げドーナツを食べ、サン・ジュゼッペを祝福するといわれています。

ドイツ

キリスト昇天日

ドイツでは、国の休日である昇天日(復活祭の39日後の木曜日で、早ければ4月30日、遅ければ6月2日)が、「父の日」(Vatertag)でもあります。「男の日」(Männertag) や「紳士の日」(Herrentag)とも呼ばれます。
お父さんに感謝を表す日という以外にも年に一度、男性が羽目を外しても怒られない日となっており、お父さんたちが友人同士で集まって、外でお酒を飲んだりグループ同士で盛り上がったりするという陽気な1日です。

イギリス

6月の第3日曜日

日本やアメリカと同じく、6月の第3日曜日が父の日。お花やメッセージカードをお父さんに贈るのが定番です。
さらに、お花を贈る際は花言葉にこだわったり、ギフトに込める意味にこだわったりするのも特徴的です。お父さんへの感謝の気持ちを綴ったメッセージカードを贈るのが一般的です。

韓国

5月8日

韓国には、「父の日」というものは無く、5月8日が「オボイナル」と呼ばれる父母の日を両親を敬う日としています。

台湾

8月8日

台湾の父の日(父親節8月8日です。これは、「パパ」(表記は爸爸)と中国語での「八八」の発音が似ていることに由来しています。
日本の父の日と比べると盛大にお祝いされていて、父親と離れて過ごす家族は里帰りをして家族と食事を楽しみながら、財布などの小物やお酒などをプレゼントするようです。
この時期はレストランの予約が取りにくくなり、ファミリーに人気のレストランは数週間前にすでに予約でいっぱいになるそうです。

中国

6月の第3日曜日

日本やアメリカと同じ6月の第3日曜日です。中国語でお父さんを「爸爸(bàba) バーバ」といいますが、この日を「父親節」と呼びます。

ロシア

10月の第3日曜日

ロシア連邦大統領ウラジミール・プーチンは2021年10月4日、同年より10月第3日曜日を「父の日」とする大統領令に署名しました。少子化による人口減少が問題になっており、男性の子育て参加を促す狙いがあるとのことです。

2月23日

ロシアでは、毎年2月23日が「祖国防衛の日」とされ、軍人・退役軍人に感謝する他に、父親・夫・男性に感謝する日となっています。これと対となる母親・妻・女性の日は、毎年3月8日の国際女性デーです。
元はソ連の祝日で、1918年2月23日に赤軍が初の対独戦闘に勝利したことを記念し「赤軍の日」として制定され、1949年に「ソビエト陸海軍の日」と改名されました。ソビエト連邦の崩壊後の2002年に、現在の名称でロシアの祝日となりました。

イラン(アリの誕生日)

7月13日

13のラジャブ(7月)は、アリー・イブン・アビー・ターリブの誕生日、イランの父の日になります。

フィンランド

11月の第2日曜日

フィンランドをはじめとした北欧の多くの国では、11月の第2日曜日が父の日とされています。11月に祝日がなかったからという理由だそうです。

まとめ

それぞれの国によって父の日の由来や時期はさまざまですね。各国ごとにオリジナルな形で父親に感謝を伝えていますが、その気持ちは共通するところがあるのではないでしょうか。年に1回とは言わず何回かは父親に感謝の気持ちを伝えると、さらに喜んでくれると思います。

さて、
日本の父の日である6月の第3日曜日のころは梅雨の終わりの時期にあたります。
梅雨が明けた後はかなり暑い日が続きますので、父の日のプレゼントとして晴雨兼用傘はいかがでしょうか。近年、気候変動によりかなり厳しい暑さがやってきますので、通勤時や外回りなど外出の時にも日傘として使える体にやさしい便利グッズです。
本格的に暑くなると品切れしてしまうこともありますので、気になる製品は早目にチェックしておくといいですよ。

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