子どもは少し大きくなってくると、雨の日の外出時にレインコートから傘に替わるタイミングがやってきます。
大人と同じように傘を持って歩くことは、子どもにとってもうれしいのかもしれません。
そんな子ども向けの傘を選ぶ際に役立つポイントを紹介します。
学童傘 子ども向けの傘について 選び方のポイント
サイズの選び方:年齢や身長に合わせた傘の選び方
傘のサイズとはどこのこと?
傘のサイズが表示されていますが、どの部分をさしているかといいますと、傘を広げた時に円となる中心から円の端まで(親骨)の長さ、となります(下の図)。
傘のサイズは、「家庭用品品質表示法」という法律で、親骨の長さを表示することになっているからです。
傘の親骨の長さがどの年齢や身長に合っているのかを下記にまとめました。
目安は、「傘の親骨の長さ×2=子どもの身長+アルファ」
親骨の長さ | 年齢(目安) | 適応身長 |
38cm | 3才ごろ | 〜90cm |
40cm | 3~4歳 | 85~100cm |
45cm | 4~5歳 | 90~105cm |
47cm | 4、5才ごろ | 95〜110cm |
50cm | 5~6歳 | 100~120cm |
55cm | 小学低・中学年以上 | 120~140cm |
58cm | 小学高学年以上 | 130~145cm |
持ちやすさや荷物が濡れない大きさなどをチェックしましょう。
また、傘を開いた時ばかりではなく、閉じて持ち歩くときも長くて持ちにくそうにしていないかチェックしてみましょう。
とても小さいうちは傘をもって手がふさがらないようにレインコートが良いのではないでしょうか。
雨の日に両手を使っていろいろなモノに触ってみることは大切なことかもしれません。
安全基準:子ども用傘の安全性を確保するために考慮すべき基準
大人用でも親骨の長さが40~55cmの傘は存在しています。特に女性用の日傘は、雨傘よりも小さめの50cmのものが主流です。
それなら、サイズが合っているなら大人用でもいいのかと言うと、そうではありません。
大人用の傘は露先や石突といった先端部分が細くなっているものが多いため、使用方法によっては怪我に繋がる可能性があります。SG基準※では学童傘について以下のように露先の大きさや形が決められています。
安全基準:子ども用傘の安全性を確保するために考慮すべき基準
また、視界を確保する透明窓が付いていたり、開閉時に指や手を挟まないようになっていたり、持ち手が太く握りやすくなっていたりと、子ども用の傘には安全に使うための多く工夫されています。
お子さんに傘を購入するときにはサイズだけではなく、安全に配慮された子ども向けのものを選ぶことをおすすめします。
※製品安全協会 SGマーク 児童用かさ
SGマーク制度は、
安全基準・製品認証・事故賠償が一体となった世界的にも類を見ない制度です。
この基準は、学童用かさの安全性品質及び消費者が誤った使用をしないための必要事項を定め、一般消費者の生命又は身体に対する被害の発生を防止することを目的とする。
(適用範囲)
この基準は、学童が使用するかさの生地が主として繊維製の学童用かさ(以下「かさ」という。)について適用する。ただし、折り畳みかさは除く。なお、ここでいうかさの使用年令範囲は、標準として3才児から小学生までとする。
機能とデザイン:子どもの好みや必要な機能に合わせた傘の選び方
手開きの傘のおすすめ
また、傘にまだ慣れていない子どもの場合は自動開きのジャンプ傘ではなく手開きの傘がおすすめです。
ジャンプ傘はけっこう勢いよく開きますので、その時に周りの様子を注意できるか、また開閉に結構力がいるのでうまくできるか、などがジャンプ傘OKの目安ではないでしょうか。
傘のデザイン
傘のデザインですが、幼稚園くらいまでの幼少期は大人と身長も大きく違うため、お互いに視界に入る範囲が違っています。
そのため幼少期の傘は、大人や自動車、自転車など周りに存在がはっきりわかるような色などのデザインとなっていると安心です。
また子ども側からも周りが見えるように透明窓のついた傘があります。これらはいろいろな種類が発売されています。
折りたたみ傘はいつから
折りたたみ傘は、小学生くらいになって自分で開いたり閉じたり、たたんだりすることができるようになったら、検討してもいい時期です。
携帯性は長傘より高いので、置き傘がない時はとても役に立つのではないでしょうか。
名前を書く
子ども用の傘はネームバンドのところに名前が買けるようになっていたりします。
その他の部分でもいいですが、子どもは傘を間違えて持って行ってしまったり、失くしてしまう可能性がありますので、わかりやすい場所に名前をつけるようにしましょう。
もしくは、自分の傘だとわかるアクセサリーやシールをつけておくのも間違いを失くす方法の一つです。
まとめ
子供用の傘を選ぶときにどのようなことを注意すればいいか、について紹介しました。
雨が降るとテンションが高くなる子供もいると思います。傘をさしたり、レインコートを着てカタツムリやカエルなど生き物を観察するのも面白いのではないでしょうか。雨の日は家で過ごすことが多いと思いますが、たまには子供と一緒にお散歩に出てみませんか?