傘と文化との関係

雨の日もおしゃれに!傘好きが注目する海外の傘ブランド特集 フランス編

日本の洋傘は江戸時代に海外(ヨーロッパ)から輸入されたものが土台となって発展していきました。
世界の傘と日本の傘を比べた場合、基本的な形や構造はそれほど変わりないかと思いますが、やはりそれぞれのバックグランドからにじみ出る個性があると思います。
現在の世界で傘の主力製造地であるアジア以外で傘を製造している会社について、今回はフランスをピックアップしてみました。
各社の紹介を通して日本で流通している多くの製品との違いを感じてみてはいかがでしょうか。

フランスの傘メーカー

PIGANIOL

公式ホームページ https://www.piganiol.fr/fr/ピガノールは、フランスではその名を知らないものはいないほど有名な傘の老舗ブランドです。
デザイン、生地、縫製すべてにおいてオールメイドインフランスの傘の老舗ブランド、MAISON PIGANIOL。
バンブーで組まれた堅牢な羊飼いの使用する傘の工房として1884年にフランスの南西部の村、オーリャックにて創業されました。
130年以上に渡り伝統の製法を守り、いまもほとんどその製造方法は変わっていません。
フランス国内で唯一羊飼いの傘(LE BERGER)を現在も手掛けており、フランス政府より「無形文化財」および「フランス技術優秀企業」の認定を受けています。
伝統と革新を併せ持ったフランスを代表する高級傘メーカーの一つです。
Guy de Jean

公式ホームページ https://www.guydejean.com/1920年、パリにて創業。高い品質と洗練されたスタイルで世界の人々を魅了する、フランスの老舗傘ブランド「Guy de Jean(ギドゥジャン)」。
創業から100年近く経った現在もなお、伝統的な製法を守りながら、一点一点丁寧に手作業で作られています。
パリで大人気だった叔母さんのアンブレラブティックで出会ったデザイナーのギ ドゥ ジャンと傘職人のクリスティアンヌ夫妻。1920年には既にそのブティックで、伝統の技術を使ったハンドメイドによって傘を製造していました。
20年後の1940年にはギ ドゥ ジャン夫妻が会社を設立。事業が急速に拡大したことから、ブルゴーニュ地方の「Donzy」と呼ばれる小さな町に工房を構えました。
その後ブランドをより国際的にするために、1990年以降は息子のピエール・ドゥ・ジャン夫妻に引き継がれ、オリジナル性あるバラエティ豊かな柄のコレクションを生み出し続けています。
ANATOLE

公式ホームページ https://anatole-paris.com/パリの中心地に本拠地をおくアナトールは、パリの街並みやショップ、デザイナー、アーティストから多くのインスピレーションを受けて商品をデザイン。全ての傘に「MARTIN」「GUSTAVE」「VICTOIRE」等、パリの広場にちなんだネーミングがつけられていることからも、パリに対する彼らの深い想いを感じる事ができます。
急な雨にも日差しにも、いつだってエレガントに街を歩ける、フランス製の折りたたみ傘「ANATOLE PARIS」は、都会で生活する男性・女性にとって、理想的な折りたたみ傘です。
Pierre Vaux

公式ホームページ https://parapluie-vaux.fr/en/メゾン ピエール ヴォーは、1920年創業の「フランス製」の傘と日傘のメーカーです。ワークショップとビスポーク仕立て、修復、カスタムサービスは、3世代にわたる伝統的な手作りを尊重しています。

まとめ

フランスといえばシャネルやディオールに代表されるようなファッションの国です。
また、フランス人はシンプルで上質な服を着こなしているイメージがあります。さらに、フランス料理やワイン、シャンパンなど美と同時に感覚の悦びも追及している国民性といえるかもしれません。
フランスの傘もそのようなイメージにたがわず、おしゃれなモノを多く感じます。
フランス的なイメージが好きな方は、これらの傘メーカーからお気に入りの一本を選んでみてはいかがでしょうか。